
投稿第171号
六甲未縦走から1ヶ月後六甲単独縦走記!
2009年5月5日
AAC会員
本地 敏行氏
3月25日、芦屋浜アスリートクラブ主宰にて六甲山縦走の練習会が開かれた。
当日の天気予報は雨。いつ雨が降り出すのだろうか?曇り空を気にしながら
どうにか全工程の半分を乗り越え、約36km地点のガーデンテラスに到着す
ることができた。摩耶山を越え、この辺りまで来ると天候も少しずつ変りはじめ、
小雨が降り始めた。ガーデンテラスで少し休憩をしていると、天候は小雨から
突然の豪雨へ変化したため、集団はその場からガーデンテラスの建物の中に
避難し、建物内から外の雨の様子を眺める。店内には客はほとんど居らず、座
席はすいていた。店の人は、店じまいを始めつつある。何も購入せずにいるわ
けにはいかないということで、数人が肉マンを購入していた。外の景色を眺め
ていても天候が変る気配はない。この場にて六甲縦走練習会を中断させるた
めに必要な要件が揃ってしまったようで、残り10数キロを残し、やむなく周遊バ
スに乗り込むことになった。周遊バスは六甲山ケーブル駅まで乗り、そこから
ケーブルに乗りこみ街へと下った。六甲練習会はゴールの宝塚まで行くことな
く、終わることになった。
縦走失敗した日から、もう一度縦走できないかと六甲縦走ができる日をうかが
っていた。自分の予定の中でようやく4月25日に決行できると考えたが、雨天
だったため、後日の4月26日に単独縦走を行うことを決めた。朝早くに起き、J
Rの始発列車へ乗り込む。その後、山陽電車へと乗り換え1駅だけ進み、須磨
浦公園駅に到着した。駅では私以外に1名この駅に降りたが縦走を計画して
いる人ではないようだ。公園では風の音と波の音以外は結構静かでした。今
日の気温は少し肌寒く、風は強いが風の向きは西から東へと吹いていた為、
縦走する場合、背中から押してくれるおかげであまり気にはならない。出発の
段取りもすみ、階段を早歩きで進んでいく。朝は年配の方とよくすれ違う。鉢伏
山山頂付近の駅を通り、尾根からはイッキに走り始めた。縦走全工程の半分
を過ぎるまではあまり無理をしないでおこうと思い、押さえながら走るが看板も
見ずに突っ走ったため、コースアウトしてしまい、300mほど山を下ってしまっ
た。コースに戻りどうにかおらが茶屋に到着し、3分程度の休憩。あまり長く休
憩すると体が冷えてしまうため、短めの休憩をとった。今回、通過時間を携帯
電話にメモを取っていくことにしたがあまりの寒さのため、手が思うように動か
ない。あまりの風通しのよさが原因で体に震えがきたためスタート。次の休憩
予定に決めている横尾山の展望台まで、進むことにした。
横尾山へは住宅街を横切り、長く続く階段を越えれば予想以上に早く到着す
ることができた。この場所は木々に囲まれ風も通らないだろうと思っていたが、
予想以上に風が通っていたため、展望デッキに立とうという気持ちにもなれず、
結局先ほどのおらが茶屋と同じように、軽食給水メモだけを取り、4分程度の
休憩で出発することになった。
足場の滑る木の階段を下り、馬の背(中央部)に到着。この場所では偶然同じ
ようにトレイルランを行う若い人とおじさんに出会った。二人ともとても速く、馬
の背をぴょんぴょんと跳ねながら走っていた。私が馬の背の中央地点で写真
撮影している時はまだ馬の背へ下る山の頂に見えていた彼らだったが、私が
携帯を片付けて走る準備を整えている2分程度の時間で私の近くまで来てい
ることに気付き、彼らの足の速さに驚いた。若い人とおじさんは各々単独で走
っているようで、また彼らは軽装備で給水ペットボトルすら持っていない。おそ
らくこの近くに住んでいる人だろう。私はちょうど休憩も終ったので、おじさんの
後に続いて走り始めた。40歳後半くらいのおじさんは想像以上に速く、後ろを
ついていくだけでこちらが精一杯だった。おじさんは馬の背を過ぎたところの木
々が生い茂った一番高い山で走るのを止め、景色を眺め始めた。私も息が上
がっていたため、同じように休憩をしたかったが、先のことを考えるとまだ休憩
するわけにはいかないと思ったため、おじさんを追い越し、下りで息を整えなが
らそのまま街中へと降りていった。
街中は走りやすいが、足を着地させた時にアスファルトの地面から返ってくる
衝撃が山道を走っているときよりも強く感じる。街中では2名の登山者とすれ違
った。まだまだ朝が早いため、登山者も少ない。まむし注意の看板を横目に気
持ち、足共にまだまだ余裕だったため、上りに対し意味なく気合いが入り、ペー
スを上げて高取山に登り始めるものの、この山は予想以上に標高が低かった
ため、すぐに神社を過ぎたところにある休憩場所に到着することができた。休
憩場所でトイレを済ませ7分程度の休憩をとる。遅めの朝食をすませ、広場で
屈伸等をしながら縦走半ばであまり意味のない準備運動を行う。日差しも温か
く、風も通らないため休憩していても居心地がいい。ここから先にある山は、六
甲縦走路の前半最大の難所と言われる菊水山山頂まで続く長く急な階段が
待っている。途中最初で最後となるコンビニで止まりコーラを購入し5分程度の
小休憩を行った。コーラは糖分も入っており、炭酸を抜けばいいスポーツドリン
クになるため、長距離走ではよくこの方法を取るが、やっぱり炭酸の利いたコ
ーラがおいしい。コンビニを後に、市街地を走り抜け、イッキに菊水山にのぼり
始めた。多くの人に道を譲ってもらいながら、早歩きで休憩もなく山頂に到着
することができた。山頂ではすごく強い風が吹いており、展望台に行くとさらに
風の通りがよいため、そこから少し離れた記念碑近くのベンチで草木が風で揺
れるのを眺めながらのんびりと7分程度の休憩を取った。
菊水山から鍋蓋山へ向かうためにはとても急な下りをくだらなければいけない。
山道は少し濡れていて、足場の状態は岩が砕け細かく砂利化していたので、
何度も足をすくわれそうになりとても危ないため、ペースを落としゆっくりと下る。
鍋蓋山へ登る道は木々が生い茂っていて日差しも風も入ることができないた
め、薄暗く涼しいので、速歩きで登っていても気持ちがいい。鍋蓋山からは尾
根つたいで急なのぼりもなく、だらだらと下っていくため大竜寺までイッキに走
りきった。布引の川原の自動販売機はドリンクが少し高価だったことを思い出
し、大竜寺の自動販売機で必要なドリンクを購入し、布引の川原まで走り布引
の売店前のベンチのある休憩場所に到着した。
摩耶山で少し長めの休憩を考えていた為、この川原では5分程度の軽い休憩
を行った後に、すぐに出発した。天狗道は六甲縦走の中で一番の難所と言え
る。この辺りに来ると足にも疲労が出てきていたため、何度も立ち止まり息を
整えては上り始める。何度立ち止まって息を整えたのか数えられないくらいに
疲れていた。それでも歩くペースだけは落とさないようにし、10時半には山頂
に行きたいという目標に向けて頑張ったが、その思いも達成に繋がることもな
く、結局5分遅れで山頂に到着した。最近少し体重が増えていたことが疲労の
原因で結果上りで何度も息を整える要因になったのだろう。
摩耶山では外のベンチで休憩していたが、吐く息が白くなるくらいに寒かった
ため、ローブウェイ駅の中に入り休憩をさせてもらった。外を眺めると小雨がパ
ラツキ始めていた。前回の六甲縦走練習会が雨のため途中断念したことを重
ねてしまい、今日は最後までいけるだろうか?と心配になってきた。ご飯を食
べ、給水し、外の水道で顔を洗い、12時に六甲最高峰に到着したいと目標を
決めて走り続けた。六甲記念碑付近になると冷たい雨が少し強く降り始めて
きた。登山者は傘をさしていたり、また雨具を着ていたりと雨対策をしているが、
私は、今回雨は降らないと読んできたため、雨具の一つも持ってきていなかっ
た。雨に濡れながら、一人モクモクと走り続け、どうにか六甲最高峰に着き、屋
根のあるところを見つけ、東屋で休憩をさせてもらった。多くの登山者がいたた
め、自分のスペースも少ない。でも雨を避けることができる唯一の場所だった
ため、座ることができなくてもいいと思い、とりあえず空いているところに入らせ
てもらった。雨天というのにぞくぞくと登山者があがってくることに驚いた。最高
峰と有馬温泉の2大スポットと比較的上りやすい魚屋道があることがここの場
所に人を呼んでいるのだろう。
7分程度休憩し、トイレを済ませ最後の大仕事に向けて出発した。ここまで片
手にペットボトル(900ml)を持ちながら走り続けていたが、これからは給水も
必要ないと思い、両手をフリーにし、下り対策とした。ここまで走り続けてきたた
め、膝には疲労が原因で痛み始めている。膝は下りの衝撃に敏感に反応して
いる。ペースを上げることができないが、最後までなるべく走りきりたい。しかし
疲労もピークのため、少しの上りでも歩いてしまう。空はいつの間にか青空へ
と変化していた。走路には、ヤブつつじの花が点々と落ちており、風情を感じる。
風が吹くとアセビの花がバラバラと落ちてきて、大粒の雨と勘違いさせる。山の
桜はほとんどのガクから2輪ずつ花を咲かせている。また小さい赤色の葉もガ
クから出ていて普段見る桜とは違うため驚かせる。走っていると足元ばかりを
見ているため、ちいさなスミレもよく見る。トレイルランの醍醐味を感じながらど
うにか塩尾寺に到着した。塩尾寺からは膝の痛みもかなりきつくなっていたた
め、下りきるまでのほとんどを後ろ向きで走りようやくゴールに到着した。本来
なら3月半ばここまで走りきる予定だった場所に1ヶ月違いでようやくゴー
ルができた。また、暇があれば縦走したいと思いました。
6:20須磨浦公園スタート
6:50おらが茶屋到着
7:05横尾山到着
7:17馬の背到着
8:00高取山休憩場所到着
8:58菊水山到着
9:48布引の川原(休憩場所)到着
10:35摩耶山到着
12:00六甲最高峰到着
13:20宝塚ゴール