
第521号
世界大会連戦を経験して!
2015年8月24日
AAC会員
山田 敦子氏
私は、パラリンピックを目指して世界パラトライアスロン大会に今まで出てきました。
7月からはいよいよパラリンピックポイントレースが始まり、私も世界大会にいくつか出
てきました。
7月18日、イタリア北部のIseo湖で行われたレースが、このポイントレースの皮きりで
した。 私のガイドは、初めての海外遠征でした。気温は40℃近くになるような環境で、
夕方16時半からのレース。私は十分に暑さ対策を国内で行ってきて、レースを乗り越
えるつもりでした。でも、やはりガイドさんへの負担はとても大きかったんだと思います。
バイクから少しずつガイドさんの様子がおかしくなり、トランジットでは給水をやたらと
取るように。ランは2周目からもう完全に呼吸がおかしくなって、ほとんどしゃべること
もできなくなり、最後の最後、カーブを曲がればあと50mもないようなところまでいって、
とうとう膝をついてしまいました。
ガイドさんはそれでも、かすかな意識で這って進んでくれましたが、残り30mくらいで
意識が完全になくなりました。背負ってでもフィニッシュしたかったけど、審判に止めら
れました。がんばって抜かした選手にもその間に抜かれていき、私はそこに泣き崩れ
て動けず、ガイドさんを担架でスタッフが運び、私の手をガイドさんとつながせてくれて、
スタッフに私も抱えられて、30m先のフィニッシュゲートをくぐらせていただきました。
ガイドさんはその後救護所に連れていかれ、さらに病院に搬送されましたが、足の筋
肉の崩壊が進んでいたものの命には別状なく、本当によかったです。ただ結果は人
生初のDNF。すごく悔しくて仕方のない結果でした。そして私はガイドさんに付き添う
こともできないので、他の選手たちに一緒についてきてもらったり、片付けも手伝って
もらったりと、たくさんたくさん迷惑をかけてしまいました。
8月1日、ブラジル、リオデジャネイロにて、ちょうど1年前に必ず開催されるプレパラリ
ンピック大会に参加しました。JTUもスタッフをたくさん同行させ、パラリンピック本番を
想定した態勢で臨みました。今回は別のガイドさんで、来年に本番のガイドをお願い
する予定の方にお願いしました。
リオは冬でしたが、気温は30℃。でもイタリアを経験した後なので快適でした。 が、
おそらくガイドさんにとっては違ったようでした。今回こそは完走して、いい記録を残し
たいと思ってスタートしました。 が、やはりイタリアと同じような違和感をもったところ、
やはりランに入ったところですぐにガイドさんがペースダウン。
何が起きたのかと思ったら、両方の太ももがつったといわれました。そこからはガイド
さんが最後まで耐えられるペースで我慢して走りました。水も私が持ち、必死で声を
かけて耐えてもらいました。なんとかフィニッシュし、9人中7位でした。でも、実力を十
分に出し切れず、本当にまた悔しい思いをしました。そこから見事に不眠症に陥り、
いまだに治っていません。
そんな中で、いよいよ今年最後の勝負であるグランドファイナルに出場するために
絶対に落とせない「アジア選手権」が、フィリピンにて8月16日開催されました。
また違うガイドさんで臨みましたが、今度は私の精神状態がぼろぼろでした。
それでも、絶対に完走するんだという強い思いが勝ってくれて、スイムではほぼ13分
台であがることができ、ランもさほど悪くないタイムで暑さもストレスも乗り切って完走
することができました。
アジアは女子選手がほとんどいませんので、完走=優勝。金メダルをいただきました。
なお、本大会で開催されたすべての障害カテゴリーにおいて、金メダルは日本が独占
しました。
そして今日、長良川パラトライアスロン大会が開催され、男女合わせて4組のブライン
ド選手が参加しましたが、なんとか日本代表の面目を保ち、総合1位でフィニッシュす
ることができました。
この1か月、怒涛の海外遠征を経験し、そのつらさを痛感しました。次は9月15日から
1週間、シカゴで開催されるグランドファイナル世界選手権に参加します。すでにスター
トリストには掲載され、現在世界ランキングも8位になりました。
この勢いを保ち、来年の6月末のパラリンピック出場選手選考までしっかり体調を整え
て力もつけていきたいと思っております。
冬場は特にランの強化を重点的に行う予定ですので、AACの皆様にもぜひご指導い
ただきたいと考えております。これからもどうか応援のほどお願いいたします!!