
特集第四号
佳子のボストンマラソン完走記!
2006年6月15日
芦屋浜アスリートクラブ
会員:城 佳子 氏
■ 4月16日(日曜日)マラソンエキスポ
今日はものすごく楽しみにしていた、マラソンエキスポ。
去年の1月に出場資格を取って、出場権は2年間有効なので、今年は2度目のボストンマラソン参戦になります。
この出場資格というものは、性別や年齢によって異なります。
例えば:
18〜34歳:男子 3時間10分/女子 3時間40分
35〜39歳:男子 3時間15分/女子 3時間45分
40〜44歳:男子 3時間20分/女子 3時間50分
45〜49歳:男子 3時間30分/女子 4時間00分
50〜54歳:男子 3時間35分/女子 4時間05分
55〜59歳:男子 3時間45分/女子 4時間15分
60〜64歳:男子 4時間00分/女子 4時間30分
これは数年前に改訂され、女子の方が緩和されました。そこでは賛否両論、色々とあります。
エキスポ会場は去年と違い、海が見えるところにありボストンらしかったです。
パワーバーのサンプル、ジュースの試飲、サロンパスの試供品など、色々なものが配られており、寄り道しまくりでした。
一番面白かったのが、アディダスのブース。
壁一面に5cm×10cmくらいの升目が書かれており、そこにゼッケン番号が一つ一つ書いてあります。
自分の番号のところにコメントを書けるようになっていて、
「初めてのボストンだよ。イエーイ!」
「ここに出るために頑張りました。うれしいです。」
「今年の参加賞のTシャツ、最高!」など、たくさんの書き込みがありました。
まず、村上春樹さんのスペース(ゼッケン19404)を見に行くと、まだ空白でした。ちょっと残念。
次に自分の番号のところを見たら……すでに誰かが書き込んでいる!
「今年の参加賞のTシャツ、最高!」って書いてありました。
自分のスロットだよ〜と思いつつ、隅っこに「よしこ」とカエルの絵を描いて写真を撮りました。
さらに、アディダスでは有名選手のサイン会も実施されており、中距離の選手が多かったけど、
アテネオリンピックの選手も来ていて、一緒に写真を撮ってもらいました。
ポスターも配っていて、それはボストンのゴール直前の写真が裏表にあります。
紙には特殊加工がしてあり、参加選手全員の名前が光るインクで印刷されていました。
また、「アダムとイブ」というオーガニックフード会社が、ほぼ裸の男女(いちじくの葉コスチューム)を使ってお菓子を配布!
人混みと楽しさで、アドレナリン出まくり。歩くのも大変でした。
書き出したらきりがないので、この辺で。明日は12:30スタート!
特集第四号(連載その2)
2006年6月7日
■ 4月17日(月曜日)ボストンマラソン当日
今回のボストンマラソンで充分なタイムが出たので、来年と再来年の出場権もゲット!
私はソウルマラソンで予行演習したとおり、カエルちゃんをかぶっての登場。
ボストンの人はカエルちゃんが大好きだったようです。
沿道の人々は「カエルちゃああああん!」「がんばれ〜!」「その帽子、さいこおおお!」と叫び続け、
市長選に出られるんじゃないかと思うほどの人気ぶり。
途中、「アリゲーターレディ!」「タートル(亀)がいる!」などと言われたので、
走るのをやめて「カエル!!」と訂正し、大笑い。
観戦の達人・ヘンリーさんとYさん(大学院時代の友人)は「がんばれ!」と書いた日本語サインを持って、
ド派手なTシャツで、車とボートを駆使して6か所で観戦してくれました。
チャールズ川を渡るときは、ヨットハーバーで「誰でもいいから、対岸までボート出してくれぇ!」とヒッチハイクしたそうです。
Yさんは私の大学院時代の友人で、ヘンリーさんはその研究室仲間。
彼は1980年から同じ地図を使って、ボストンマラソン観戦に命をかけています。
その地図には書き込みも多く、毎年、反省ノートもつけているとのこと。
ハーフ地点では、昨年も応援に来てくれたOさんが派手なサインと友達と大所帯で応援してくれ、
知らない人とも抱き合って大騒ぎ。写真をたくさん撮り、名残惜しく別れました。
写真タイム込みで、きれいに3時間45分ペースで走り、ゴールは3時間45分20秒。
ほんの少しだけ自己新を更新!
カエルちゃんがなかったら、もっと楽だったかもしれないけれど、
この仮装のおかげで信じられないほどの応援を受けて、超ご機嫌に走ることができました。
500円で買ったカエルちゃん、まさかの大活躍!
これからは真剣勝負のレースこそ、カエルちゃんで挑もうと思います。
応援のされ方が全然違います!
■ 4月17日(月曜日)心臓破りの坂 ハートブレークヒル
野球で調子がいい打者が「ボールが止まって見える」って言ったり、剣の達人が刀を交わした相手の動きが「スローモーションのように見える」って言うのを聞いたことがありましたけど、厚かましいのですが、私もハートブレークヒルで同じような経験をしました。
まず、去年は血を吐くんじゃないかと思ったぐらいきつかったハートブレークヒル。16マイル(25キロ)ぐらいからゆるゆると始まり、21マイル(32キロ)地点ではピークに。そしたら今年、走ってみたらすいすいで、心拍数も別に上がらず、足もきつくなく、かなり楽でした。周りを見ると、みんなが止まっている!! 時々スローモーションの人もいる!!
自分の走路の邪魔になるので抜きたいのですが、人垣を縫って前に進むのが難しいのです。ハートブレークヒルの辺りは人気の観戦スポットです。知り合いが走る場合には、もっとも相手が苦しいところだから応援のしがいがあるし、あとは野次馬たちが我々が苦しんでいるのを見て、ワーワーと声を掛けてきます。
自分のペースが人と違うことに気がついたのは、沿道の応援からでした。沿道の応援は、もう絶叫に近い「雄叫び」で、「カエルちゃああああんん!(Froggie!!!)」と、ホームチームの四番打者を迎えるスタジアムのような渦を巻いての大歓声でした。
大太鼓を叩いているヒッピーみたいなおっさんがいて、「ジョー!」(私は胸に名前を書いていた)と叫び、ボーーーンと大きい太鼓を叩きます。で、沿道の人はそれが合図で「ジョー!」と応答する。で、もう一回太鼓のおっさんが「ジョー!」と言って太鼓を叩く。で、沿道の人も「ジョー!」と叫ぶ。その間隔がみるみる内に縮まり、最後には太鼓のボーンという音と「ジョー!」という雄叫びが一緒になって、うおーーーってなっています。なんか、インカ帝国の処刑執行のようで怖いので、必死で走ってその場を去りました。
190センチもあろうかという中年の大男が、女装して応援しています。めちゃ厚化粧!!それでランナーに『お色気』を振りまいてついて行ったりしているんだけど、なんせハートブレークヒルだから、ランナーの逃げる足も遅い。で、マリリンちゃん(仮名:女装の人のこと)はそれを次々にちゃかして、沿道の人も大騒ぎで笑っている。ランナーも笑っている。
そこにカエルちゃんが登場。マリリンちゃんは「すごいわぁん。つかまえちゃうわよぉぉぉん~。」とか言って追ってくるのだが、私がスタスタと坂を上って行くと、「捨てないでぇ。」という泣き声が聞こえ、振り返ると沿道の人は抱腹絶倒しています。私も天を仰いで、大声で笑いました。
こんな風に自分に余裕があるのも、六甲山のおかげ。今回は3月に何度もトレールランをしました。一緒に六甲山でトレーニングした仲間内では、常に私はびりっけつの最後尾のランナーだけど、やっぱり、32キロ登りっぱなしで走るトレーニングは何ものにも代え難いと感じました。