
第431号
走れる喜びを 再び!
2014年4月12日
AAC会員
鎌苅 滝生氏
4月6日に「さが桜マラソン」を走りました。この大会は、昨年秋に左膝の手術をした後の復
帰レースでした。
昨年8月上旬にちょっとしたアクシデントにより左膝に故障が発生しました。数キロ走ると痛
みが生じ、力が入らなくなり走れない状態に陥りました。二つ目の病院で左膝の半月板に
損傷があるとの診断が下され、放置すれば悪化の恐れがあり、今後も走り続けるつもりで
あれば手術する方が良いとのアドバイスを受けました。
診ていただいた先生はスポーツ医学専門の医師で、軽微の半月板損傷なので手術後半
年程度でレース復帰が可能との話もあり、8月下旬に手術することを決意しました。先生の
スケジュールがタイトで、執刀は10月4日となり、術後10日ほど入院しました。手術の翌
日に立ち上がることができ、二日後には病院の廊下をゆっくり歩行でき、三日後から病院
内の施設でリハビリを受けるとともに、退院後にすべきストレッチと大腿筋・ハムストリング
スの強化トレーニング法を教わりました。
退院後二ヶ月間は雨の日以外は毎日1時間の散歩のみ。11月に入って少し位は走れる
のではと思いましたが、医師からの「65歳という年齢を考えて、じっくりあわてず治しましょ
う。半年後にはレースに出て、走れます。」とのアドバイスを信じることにしました。
12月中旬から走り始めましたが、最初は15分のウォーキング、5分のスロージョギング(
キロ8分程度)を3セット、そして徐々にウォーキングを減らしジョギングを増やして、脚筋力
の強化と心肺機能の回復を図ることとしました。AACの土曜日の練習参加は、12月の最
終回からとなりましたが、1月中は走行距離は10キロ程度まででゆっくりとの医師の指示
に従い、練習は途中まででした。特に下り坂では、膝に違和感が発生するためゆっくりと走
りました。
復帰レースは、できればAACの会員の方がたくさん出場する篠山でと思っていたが、医師
から手術後6ヶ月の暖かくなる4月のレースと言われ、アップダウンがなくほとんどフラットな
コースのさが桜マラソンに決めました。目標はもちろん完走、できれば4時間30分以内の
ゴールと思ったが、レース前は非常に大きな不安がありました。長い距離を踏んだ練習が
できていないこと(練習での最長距離は25キロをキロ8分程度の速度で3時間も掛けての
もので、しかも一度だけ)、3月のAACの練習では、ブリッジコースや高座の滝コースでの
下りで膝に違和感が生じまともに走れなかったこと、走っている途中で痛みが出るのでな
かろうか等不安材料が多々あった。
さて、実際のレースですが、前半は快適な走りで完走は間違いないと確信したが、後半に
入ると心配していた通り長い距離の練習不足によるスタミナ切れ、加えて7~8メートルの
強い向かい風に悩まされました。特に39キロを過ぎ残り3キロからは、全く脚が動かなくな
りました。38キロの手前でゲストランナーの君原健二さん(メキシコ五輪銀メダリスト)の姿
が大きく見えるまでになり、追いつける(追い越せる)と思ったのですが、40キロ以降少し
づつ離されました。最後の2.195キロは、気持ちばかりで上半身は前に出るのに、脚が
ついて行かない状況でした。競技場のスタンドで私のゴールを待ち受けていた妻によると、
ヨレヨレで今にも倒れそうで、1分程前にゴールした君原健二さんよりも右側に傾いていた
とのことでした。
ゴールして水を手渡され、フィニッシュタオルをかけてもらった時に、今までにない感激、満
足感が湧き上がりました。51歳からレースに出始め(フルマラソンは52歳から)、ほぼ15
年ですが、最もうれしいゴールでした。もう走れないかもしれないのではとの思いが頭によ
ぎったこともありありました。レース前は、完走できるのかと不安もありましたが、きちんと走
り切れた喜びは、初フル完走時のそれをはるかに上回るものでした。しかも、ゴールタイム
は目標の4時間30分よりはるかに良い3時間53分26秒にも大満足でした。
(ネットタイムは君原さんとほぼ同じ、後半だけなら君原さんよりは早いタイムにも満足)
来月には66歳を迎えますが、AACには私より年配の方が多く頑張っておられますので、
私も負けないようにと思いを新たにしました。ゆっくりでも、いつまでも走り続けたい。
70歳、80歳、身体が動く限りは走り続けるつもりです。
レース後は、佐賀市の北方にある古湯温泉に行き、二泊して妻と温泉を堪能しました。
ぬるめの湯でじっくり浸かってリラックスでき、脚の痛みもいつもに比べほとんどなく楽しい
3泊4日の旅でした。
(大会開催日・2014・4・6)