第454号「ふるさとの中海」で小原工さんと泳ぐ!


第454号
「ふるさとの中海」で小原工さんと泳ぐ!
2014年7月1日
AAC会員
山田敦子氏

6月29日、鳥取県米子市で開かれた中海オープンウォータースイム大会の3000mの
部に参加してきました。私は鳥取大学医学部の出身なので、研究室からいつも中海
を眺めていて「こんなところ泳げないよね」と普通に思っていた場所を、何のご縁か泳
ぐことになりました。転勤族の私にとっては、大学生活7年を過ごしたこの地は、ふるさ
とです。
そこでなんと! シドニーオリ ンピックなどに出られた小原工さんが、ガイドに名乗り
出てくださったのです。彼にとっても全く未経験なことですが、チャレンジすることにし
てくださったそうです。

前日もジュニア指導でお忙しい小原さんとは軽い打ち合わせのみで終了。全くのぶっ
つけ本番となりました。前日はトークイベントと懇親会に参加し、アテネオリンピック競
泳800m金メダリストの柴田亜衣さんと小原さんのトークでいろいろ勉強させていただ
き、鳥取県や競泳会の方々とも交流することができました。
柴田選手は、スイムのフォームを直接ご指導くださいました。鳥取県では、少し前から
タンデム自転車の走行を許可しようという動きがありますが、元はパラリンピアンの方
が言い出したことで、でも今回のレー スに私が出ることを聞いた方々が「鳥大出身者
がパラリンピックを目指しているなら」と動いてくださったそうです。

翌日、山陰にしては当たり前の曇り空。私にとってはナイスコンディションでしたし、
なぜかいつもの緊張は全くありませんでした。スタート前も取材がたくさんあり、ばた
ばたとスタートに向かうことになりました。小原さんと初めてロープで足をつなぐと、小
原さんの緊張が伝わってきました。身近な方々には「山田さんとのスイム、緊張して
る」とお話されていたそうです。
スロープから50mくらい泳いだスタートラインに行くと、後輩のだんな様でライフセーバ
ーの方が待ってました。あとで聞いた話、彼がずっと私たちについてレースを見守って
いてくれたそうです。きっと 落ち着いて泳げたのは彼のおかげもあったんだと思いま
す。

最初の直線250mはゆっくりめに進みましたが、プールのようでした。中海(なかうみ)
は鳥取県と島根県の間にある海水と淡水の混じっている汽水の海ですが、飲んでも
しょっぱくありません。1つ目の船を曲がってから、どうも中間集団に巻き込まれ、たく
さんの選手にぶつかり足を捕まれました。めげずにバトルしていたら、さらにクラゲとも
顔面衝突し、痛いのをこらえながら2000くらい泳ぎ進みました。すると…さすが山陰で
す。急に波が出てきて、息をするたびに水を飲み、それが私にとっては楽しくて仕方
なくて「スイマーズハイ」になり、最後の船からの250mペースを上げられました。
あっという間にフィニッシュ、でも最後のスロー プで手がすべり、タイムロスをしてしま
った結果、なんと1:00:02!!目標の1時間切りを達成することができませんでした。
(スイムだけならいけてたのに!)

小原さんのガイドは、初めてとは思えないくらいのすばらしいもので、ほんの少し前を
泳いでくださったのでこんないいタイムが出たと思います。今回の目標は、いつものレ
ースではもっと距離が短くても出せていないペースでの設定で、きびしめのものでし
た。だから、2秒は悔しいけど上出来です。
今回、柴田選手のアドバイスを生かすこともでき、小原さんにも海スイムに向いている
とお墨付きをいただき、さらには鳥取県のみなさんの大歓迎をうけ、本当に幸せな
「帰省」になりました!

視覚障害というだけで、全然レベルは低いのに、こ んなにすごい方々が動いてくださ
り、力を与えてくださるのは、本当に幸せなことだと思います。恥ずかしくないレベルに
なって、来年もまた参加したいなと思っています。
READYFOR(レディーフォー) https://readyfor.jp/ でたくさんの方々からご支援をい
ただき、ありがとうございました!それが今の私を支えてくれています。レースで苦し
い時、練習でつらい時、皆様のことを思い浮かべて耐えています。
これからもどんどん背中を押していただけましたら幸いです!!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール

このサイトは reCAPTCHA によって保護されています。 プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。