
投稿第五十一号
帰ってきた喜び!
2006年7月28日
芦屋浜アスリートクラブ会員:小林留美子氏
ついこの間田植えに季節を感じ、たよりなげな早苗が風にそよいでいたのに、もう今では青々と勢いよく育っている稲。栗の木の枝には「赤ちゃんいがぐり」がついて実りの準備をしている。自転車のロングライドのトレーニングコース、宝塚を経て山越えし、三田市から篠山市後川往復の里山田園風景は四季折々の季節を感じさせてくれて心の安らぐコースだ。家から往復120キロの距離は上り下りはあるし簡単な距離ではないが、それでも桜にはじまり、山ふじ・つつじ・あざみ、春のウグイスの声・田の蛙の声にコロコロとなくかじか、錦秋と呼ぶにふさわしい紅葉。一週間で季節の移りを感じることができる。そんな心やすらぐ大好きなコースも、今年の走り始めはそのしんどさにただただ苦痛でしかなかった。一昨年の11月に左ひざ半月板損傷で半月板をけずる手術をうけ、年を越して復帰ができると思っていたら、7月頃に今度は右ひざに腫れと痛み。水がたまってやはり半月板が傷んでいた。医者は手術するなら半月板の3分の2を切除することになるという。3分の2もとってしまって果たしてもとのように走れるようになるのか。それは個人差で医者もわからないと言う。色々悩んだが自分の年齢を考えたら、元に戻る保障も無いのにもう一度手術を受ける決心はつかなかった。両膝の半月板を傷めては、ランニングはもうできないものとあきらめていた。昨年はトライアスロンも女性3人で参加したリレーでスイムを担当するぐらいしかできなかった。左ひざの手術の後はリハビリのために負担のかからない短い距離で自転車には乗っていたし、水泳もしていた。だが右ひざの故障でまたブランクが出来たうえに、走らなくなった筋力の衰えは覚悟していたものの120キロの自転車のロングライドにはもたなくなっていました。ランニングで培ってきた筋力は自転車にも役立っていたのでしょう。冬が過ぎ、暖かくなってそろそろロングライドに、と考えてでかけた大好きなはずの後川のコースが、帰りの上りの苦痛を先に考えるようになってしまい、行きは良いよい帰りは恐いコースに変わっていました。トレーニングと割り切って何回か走りにでかけたものの、つい最近までそれは続いていました。それが今年の4月頃からランニングを少しずつ(中央公園を5周から)始めて、ようやっとAACの練習会にも参加できるまでになりました。(マイペースでゆっくりですが)それからです。ランニングが10キロと走れるようになってから、120キロの自転車のロングライドも余裕が出てきました。つばめの姿に目を留め、一足早く鳴きだした蝉に夏を感じ「ああ、やっぱり自転車っていいなあ」と思えるようになったのです。8月にはショートのトライアスロンの大会にもでることにしています。最後のゴールまで足がもってくれることを願うのみです。目標の「60歳を過ぎてもトライアスロンを続ける」ことも夢ではないかもしれない。「来年はミドルの大会にも出られるかな」と欲張ったことを考えたりもしますが、傷めた半月板は元には戻らないし、再び走れるようになったときのあの悦びを大事にしていかなくては。「走れる」という喜びは何物にも変えがたい」というのは大げさですが、でも走る喜びはとても大きい。でも走れなかった間の時間も無駄ではなかったと最近おもいます。ランニングの代わりに練習時間の増えた水泳は心肺を強くしてくれました。ランニング専門の皆さんも、水泳や自転車は故障したときの強い味方になってくれるとおもいます。別にトライアスロンを目指さなくても、色んな引き出しがあるということはいいことです。いつまた走れなくなるかもしれないという不安を抱えていますが、出来る限り永くトライアスロンを、スポーツを続けてゆきたいです。