トランスエゾ!(連載その2)

特集第8号(連載その2)
2007年11月6日
芦屋浜アスリートクラブ
会員:奥 幸二氏

2007トランスエゾ「ジャーニラン」が何かよくわからんという方に少し説明。通常は考えられない距離を走り(部分歩きもOK)で行くもので25000分の1の地図で途中のチェックポイントを通過する。ゴールでの制限時間は当然ある。1週間あるいは2週間の分の衣服や医療品をリュックに背負い食料や水もすべて背負うかコンビニで買う。コンビニは北海道では見つからない所も多々あり夜飯と翌日の朝飯と水を背負って10キロ以上走ることもある。エゾでは水が30キロの間、入手できない区間もあり、汗かきの私の場合この区間は500ミリのペットボトル最低6本は携行する。天候次第では更に必要だ。この荷物が大敵でありスピードは出なくなる。絶えず地図チェックで立ち止まり確認が必要。コースミスはよくあり、これが大変なロスタイムとなる。自分の位置が地図上で分からない場合は大変なピンチで土地の人に聞いても国土地理院の地図ではまず分かってくれない。2時間以上ロスするとパニックになる。エイドは基本的にはないが気まぐれに1日に1回~3回程度ある。もらえるのは水分のみと考えておく。期待しては計算ができない。ゆっくりでよいから誰でも1日や2日は完走できるが日を追うに従って足は腫れてくるしダメージはジワジワくる。足が腫れすぎて靴が履けずに靴も靴下もハサミで切る人も出てくる。5日目ぐらいで半分程度の人がダメになる。宮古島100キロをダブルで2日連続完走した人でも5日目ぐらいでリタイアする。2日なら多くの人は我慢できる。14日間はきつい。距離は1日平均80キロぐらいか。ゴール後もミーティングや食事、風呂、体の手当て、洗濯、アイシングで時間は結構かかり朝もテーピングなどの準備で時間はかかる。従って日を追うに従い激しい睡眠不足に襲われる。しかし苦痛以上に楽しいことはいろいろある。職場などの嫌なことは全て忘れる事ができると皆が云っているぐらいだ。苦しいだけではお金と暇を使って7度も行く人はいない。そこには虜になる感動がある。エゾのジャーニーランの障害の1つは暑さである。特に本年は「夜叉が池」並の暑さが続いた。ここは身体能力が高いだけでは完走できない。むしろ身体能力高すぎる人は故障しやすいのでリタイア率も高くなってしまう。そんなバカナと思われるだろうが事実である。最後は精神力の闘いとなる。ひどい豆はどうやってかわすか、(今回も足の裏半分が豆になり皮を医者に切除された人もいた。足の裏の皮が全部無くなっても走ったのは、アメリカ横断時の海宝氏で歯を食いしばりすぎて奥歯6本も無くなったのは有名な話。)暑さをどうかわすか、荷物をいかに減らすか等、経験が非常にものをいう世界である。なお今回は参加しなくてもわざわざ東京からいても立ってもおれず2日程度の応援に駆けつけたエゾOBランナーが3人もいました。これほど中毒性のあるものらしい。

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