
特集第9号特集
アイアンマン/ハワイ参戦記!
2007年11月4日
初めてのアイアンマンハワイ!
村中信一氏
今年のアイアンマンjapanで運よくスロットを手に入れハワイを楽しみにしていました。もともとロングにあまり参加していなかったので競技を良く知りません、そこで1回経験をしてみたいとの思いから韓国のチェジュに申し込んで出場しました。恥ずかしながらそこでスイムはウエットスーツ禁止であることを初めて知り、バイクの右側通行を初めて経験し、バイクケースを使って初めて旅行しました。もちろんコリア大会の申込み、飛行機の予約は自分で行いましたが結構大変でした。ともあれコリア大会に出たことによっていろいろ経験ができ大変良かったと思った矢先、家から『父死す』の訃報が入り予定を変更して飛んで帰りました。それからは私事で恐縮ですが想像通り通夜、葬儀、諸手続き、遺産相続、葬儀の際のお礼、喪中はがき手配、香典返し手配、毎週法事、49日法事の手配等々の後処理が大変でした。又それらを行うためには会社を退職して実家に帰る必要があり、40年勤めた会社を退職致しました。退職のための手続きも多数発生してこれもたいへんでした。ハワイの準備は何もできず半分あきらめていましたが、『とにかくハワイに行って見よう』の思いで法事を早めに済ませ出発準備に掛かりました。山口から岡山に移動して岡山空港を出発し、成田に着くとそれらしき人が見受けられてなんとなく安心し嬉しい気持ちになり、待合ロビーで見つけた河原プロや前回エイジ優勝の3森さんなどとさっそく談笑しました。コナ空港に降りての第1印象はのんびりしている。すがすがしい気候とそれに迎えに来てくれた滝さんにびっくりしました。ホテルについてからはレースエントリーをしてバイクを組み立てていますと、今晩アイアンマンクラブ員で会食しようと話があり心ときめかせて出かけました。場所はエキスポ会場近くのレストラン・バーでいかにもアメリカらしい雰囲気のバーで大変楽しめました。メンバーは写真に写っていますが遠藤さん、冨田さん、山中さん夫妻、滝さん、汐本さん、石井さん、3森さん夫妻、山口さん、鶴川さん、村中の12名です。ここでの話のなかで思ったことはフィニッシュロードはたいへん感動すると聞いたのでとにかくゴールしてハワイの雰囲気を肌で感じよう、そして最終ランナーのゴール時の雰囲気はものすごいと聞いていたので絶対見に行こうと心にきめました。次の日の昼食はバイクシーポチームのメンバーとスパゲッティーを食べにいきました。メンバーは田中さん、プロのハンスGER、西内そしてラッセルUSA、山中夫妻、冨田、鶴川、石田(女)さん、村中です。いろいろ知り合いが増えて輪が広がる感じがして楽しくおいしく食べました。夕食はカーボパーティーですが今泉奈緒美、塩野恵美プロと同席させてもらいました。純アメリカ式パーティーは初めての経験です、最初にハワイらしいアトラクションがあってその後は名司会者とゲストのトークで盛りあがるといったスタイルでした。私は半分くらい英語が理解できますので1生懸命聞き入っていますと、周りのたくさんいる人たちも私語もなく全員話しを聞き入っている姿を見て関心していまいました。両足の無い有名な選手ScottRigsbyのプロフィールが紹介され、その後本人が壇上に姿を見せた時全員立ち上がって敬意を表す(スタンディングオブベイション)なかなか日本では見られない光景です。何かアメリカンスプリットを見た気がして涙ぐんでしまいました。さてレース本番の日がやってきました。今回は練習不足のうえに体調も悪く風邪を引いて咳き込んでいたのでとにかくフィニッシュしよう、その為にはマイペースを維持しなければならないと心に決めていました。いつもでしたら明るいうちにゴールできるのですが今回は夜光テープをいっぱい準備して望みました。スイムは海がきれいで最高でした。透明度が良く海底も選手も良く見えてたいへん泳ぎやすかったです。ただし風邪を引いていたので海中で咳き込みながら泳ぐといったハンディーがありました。ともあれスイムが無事終わってバイクに移ると、あれほどたくさん置いてあったバイクの山がほとんど無くなっており予想はしていましたがやはり皆早いなーと関心してしまいました。それでも私は私のマイペースの走りで景色を楽しみながら広い火山台地の道路を気持ちよく走っておりますと、折り返し地点に近づくにつれだんだん風が強くなり遂にはまったく進まなくなり大変な労力を費やしてしまいました。話には聞いていましたがこれほどとは思いませんでした。『今度来るときにはそれなりの準備をしてこよう』と自分に言い聞かせながら頑張りました。やっとの思いでランに移った時にはすでに太陽が沈む時間帯に入ろうとしていて人影もすくなく観客の声援『グッドジョブ・グッドジョブ』に応えながら走っていると道を間違えてゴール近くまで走ってしまうアクシデントがありました。気劣りなおしてコースにもどるとそこは大変きれいな海岸線、砂浜、海水浴場があり太陽がまさに沈むサンセットに入ろうとしていました。なんと綺麗な景色思わず手を合わせて拝んでしまいました。今日はちょうど父親の49日目にあたるのです。アイアンマンコリアからハワイまで49日間ありますが私はその間喪に服していたのだと親父を思い出し、親父が応援してくれているから今日は絶対完走はできるだろうと思いながらひたすらマイペースで走っていますと、みるみるあたりが暗くなりそのうち真っ暗になってしまいました。道路に街灯は無いので車が来た時だけ明るく、いなくなると真っ暗になります。白線を目印に走り道路から落ちないように注意しました。とにかく走りにくかったです。ゴール近くなってコナの町に帰ってくると明るくなったうえにうわさ通りの観客が待ち受けており、たいへんな声援を戴きました。今までの疲れはどこかへ行ってしまい笑顔1杯のフィニッシュをしました。体調が悪いのですぐにホテルに帰りシャワー後に服を着替えて再びゴールのフィニッシュシーンを見に行くとゴール会場はたいへんな盛り上がりで感動しました。底抜けに明るい、派手でしかも思いやりのある応援です。これだけの声援をたくさんの人が遅くまでしてくれていることがあらためて分かり、ゴールしたときの自分はおとなしかったと反省しました。今度ゴールする時には皆にお礼のアピールかパーホーマンスをしたいと思っています。次の日アワードパーティーに出席するとカーボパーティー以上の演出で楽しめました。河原プロ、青木、宇津美、沼田親子、増田、宮田さんと同席しました。今回を振り返ってみると悪いながらも完走できたことによりすっきりした充実感のある思い出が出来てたいへん良かったと思っています。とにかくお金では買えない宝物をたくさん手に入れた感じです。レースの体験はもちろんのこと、あちらこちらで知り合った同じ趣味の友達がたくさんできましたし、熱狂的な応援にも触れ合うことが出来ました。又、いろいろな人たちの人生模様を抱えてのフィニッシュシーンを見ていると感動して涙ぐんでしまいました。これがトライアスロンの良いところで他ではなかなかまねの出来ないところでしょう。この感動を来年も是非参加して味わいたいと深く心に誓った次第です。