アイアンマン南アフリカ・リタイア記!

投稿第83号
アイアンマン南アフリカ・リタイア記!
2007年4月10日
稲毛ITC 塚原登氏

2007年アイアンマン南アフリカに挑戦、結果リタイアとなりました。滅多に行けない大会なのでその顛末をご紹介します。なお、この大会は6大陸アイアンマン制覇の夢を掛けての最後の挑戦であった事を書き添えます。《旅程》成田⇒香港⇒ヨハネスブルグ⇒ポート・エリザベスと便を乗り継いで、自宅の在る1000葉から現地のホテル到着迄に掛かった時間は約27時間。これでもブラジルの時の36時間よりはまだ近い。今回の旅で1番長いのは香港⇒ヨハネスブルグ間で約13時間。利用航空会社はJALと南アフリカ航空です。アフリカの略最南端のポート・エリザベスはその名前の通りイギリスの影響の濃いリゾートで、風さえ気にならなければ本当に風光明媚な素敵な場所です。海は大げさに言えばインド洋と大西洋に挟まれた海域です。季節の3月は夏の終わりですが、緯度が南緯34度位なので、日本の9月頃の気温と略同じ。ただ同じ海洋性気候でも日本の小笠原気団の様に高温多湿では無いので、結構からっとして過ごし易い印象でした。滞在中は大体晴れの日は日中で27℃、朝晩で12℃位でした。風は殆ど南西風か南東風が卓越していて、平均風速10㍍瞬間最大25㍍の毎日でした。海に面したホテルの窓からは毎日大きな白い波が見えました。《スイム》街の東側の海水浴場(と言うよりはサーファーのたまり場?)をスタートする1900mの2周回。当日も波は高く3㍍位は有り、おまけに潮がきつく桟橋の端を回って上陸する1周目の最後の150㍍は余りの潮の強さに周りの景色が暫く全く変わらず、中には桟橋下のブロックに打ち上げられる人もいて本当に大変だった。ここを脱出するのに心拍数170位?になり、約5分間それこそ必死で泳いだ。遭難するかと思った。流石に2周目は大きく迂回して何とかこの潮目を避けたがその分更に時間が掛かった。通常僕のアイアンマンのスイム・タイムは約1時間15分ちょっとで上陸するが、今回は何と1周目51分、2周目57分も要し、1時間48分のスイムとなった。塩水を沢山飲み喉はカラカラ、おまけに上陸後も全く水が無く(1周目、2周目とも)酷い状態でバイクへ移った。《バイク》60㌔を3周回のコース。前半走り出して直ぐに1気に100㍍位の高度差を上る坂が有る外は全般にだらだら坂を除けば、あまりきつい上りは無い比較的走りやすいコース。ただし風が無ければの条件付である。コース全体に前述の如くの風が有るので、ディープリムでも結構振られるが、風の方向が1定しないので真っ直ぐ走るのが非常に難しい。スイムで酔ったせいか、風のせいか余り分からないまま、ふらふらしながら2周目へ。でも周回の後半の景色は白い波の海がとても綺麗。2周目の50㌔辺りでバイクのトップ(例のバイクスペシャリストのビヨーン・アンダーソンにラップされた。彼はアベ45㌔位で走り去って行く。こちらは26㌔位だ。その差は歴然としている。その後段々身体の状況が怪しくなり90㌔過ぎでは何度も路肩に落ちそうになる。これは風のせいでは無くコンピューター(頭)のトラブルだと判断し、気分も非常に悪かった為、100キロ付近で初めてのリタイアを決意した。バイクから降りてマーシャルにチップを渡し、暫く休んだ後迎えに来た収容車に乗って、途中何人かのリタイアした選手(有名なプロもいた)と1緒に、スタート地点へと戻った。直ぐに近くのホテルに帰りシャワーに入り1時間ほど寝たら少しは楽になった。その後、着替えて外へ出て応援を兼ねてレースを見た。半分もレースをやっていないので体の消耗は少なく、何で止めたのかと思う位であった。やがてトップが帰って来た。あの強風の中をダントツのバイク・スプリット(4時間23分)を出した選手はランであっさりリタイア(コースレコードは無効)し、替わってランを2時間43分で走ったベルギーのディフェンディング・チャンピオンが2連覇を飾った。《印象》風さえ無かったら非常に良い印象になった筈です。コース設定、応援、エードその他、流石にアメリカの大会には適いませんがそこそこ良かったです。応援は非常に素晴らしいものが有りました。応援の寂しいバイクを除くとランは平坦な上に街の中心を何度も往復するので、凄い応援が続きます。あのナターシャ・バドマン(当然優勝)も感激していました。ただお勧めの大会と言えるかどうかは疑問です。やはり日本からは遠すぎます。お金も掛かるし(レース後の観光も含めると約4510000?)ちょっと海外でアイアンマンをと言う訳には行かないと思います。日本人の方で世界中のアイアンマン完走を目指している自由業?の方と今回ご1緒しましたが、休みは少ない、お金も無いアイアンマンにはちょっとチャレンジ出来ない大会だと思います。尚、彼は最終ランナーとして無事制限時間内に完走しました。立派なものです。もし何方かアフリカへ行きたい方が居られたら色々アドバイスは出来るかと思います。特にレース後の観光(世界3大瀑布のビクトリア滝や動物サファリ…..殆どの動物を見る事が出来ました)に関しては、実際に色々見て来ましたのでお話し出来るかと思います。尚、昨年のアイアンマン・ブラジルのレース後に見たイグアスの滝の方が滝としては豪華だった印象です。3大瀑布はそれぞれ持ち味が違うので、1概には比較できないと思います。又季節によって水量が違いそれこそ雨季と乾季では全く別物です。世界で最も恐ろしい街?ヨハネスブルグにも観光に行きましたが、車を降りさえしなければ、問題は無かったです。ただ、黒人街は異様な雰囲気でした。あの場所で2010年にサッカーのワールドカップが行われるのは、ちょっと心配です。この冬は自分なりに老体に鞭打って、こそ練頑張りました。コンディショニングも上手く行き長旅の後にしては現地でも調子が良かったのですが、結果は前述の有様でした。またアイアンマンの神様に歓迎されなかった様です。何時もと同じ言葉『アイアンマンはもう嫌だ!』と言いたい所ですが、それぞれのレベルでまだ絶対に楽しめる筈なので、諦めずに又何時か挑戦したいと思います。それが何時に成るか全く不明です。アフリカはもう嫌だ!(あの海はもう嫌だ!)は事実です。6大陸制覇?はもう諦めました。暫く死んだ振りの予定です。折角新調したレース用のZIP303ホイールは暫く倉庫入りです。でも宮古島、福江には応援かサポートで行きますので、皆さんお付き合い下さい。拙いレース報告最後までお付き合い戴き有難う御座いました。(大会開催日:2007年4月2日)

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