全員 頑張りの結果を残すことが出て本当によかった!【大阪実業団駅伝競走大会】

投稿第161号
全員 頑張りの結果を残すことが出て本当によかった!
【大阪実業団駅伝競走大会】
2009年1月19日
AAC会員
本地敏行氏

始まりは、昼下がり前の1本の電話からだった。その電話の内容に対しOKしたものの、
早朝(前日)いつもより速いペースで走りこんだこと、右ひざに痛みを持った状態だっ
たため、本当に走ることができるのだろうか?不安がでてくることになった。
この駅伝については昨年は不参加、それ以前については2年連続で参加していたため、
今年も機会があれば参加してみたいと思っていた。参加できることに少し嬉しい気持ち
のうえ乗り気だったため、走るなら満足いく走りをしたい。そう思い不安な点を少しで
も和らげるため、今から出来ることをしようと思った。
今回、体力的にも足的にも心配な点があるため、なるべく無駄な走りをしないという気
持ちから、腕時計をつけて走ろうと考えた。買い物途中ということも幸いし、安い時計
を探しにダイソーへ行ったが、ダイソーでは店内を2周するものの、目当て腕時計は見
つからない。カジュアルな時計や落ち着いた時計はあったが、ストップウォッチ機能の
ついた時計はなく、店を後にする。朝かなりのペースでジョグしたため、体が疲れてお
り、店内を2周しただけでかなりの疲労感がある。エレベーター前の待ち合わせベンチ
で子供と2人で待っているうちに、うとうとと居眠りを始めてしまった。 軽い眠りで3
0分程度は寝ただろうか?他人の声に目を覚まし、寝ぼけ眼のまま、その店を後にした。
時計を求めて車で移動し、別の店で探すと、どうにか980円でストップウォッチ付の時計
を見つけることができた。私の予算では、500円前後を予定していたが、これを逃すと今
日は購入できないと感じたため、仕方なくそれを購入し店を後にした。
帰宅後も、明日の不安を抱えた状態だったので、インターネットをつけ、明日の予定を
立てることにした。まずは電車の時間だ。その後に明日のペースをどのように組もうか
を悩んだ。どういったペースで走ればいいのだろうか?いろいろな不安を胸に、過去の
大会の結果を参考にし妥協して、ようやく一つのペースを組むことができた。今回の予
定タイムは過去のゴールタイムの結果を出し、その結果の1周目と2周目のラップタイム
を書き出す。その次は、過去のゴールタイムの結果を元にその記録をイーブンペースで
走った場合の、1周目と2周目のラップタイムを出す。同時に400mのラップタイムも
出す。大会前日に練習をしすぎたこと、当日は冬の天候になるという点からこれくらい
走れるだろうと予想より1km辺りプラス6秒。結果、数年前の自分の記録と同じで意
見が落ち着いた。言葉では分かりにくいですが、結局イーブンペースで適当に予定を組
んだことになります。
次の日の朝、少しの緊張とともに目が覚めた。大会はくすのき駅伝以来だ。ペース走も
ほとんど行っておらず、ジョグ中心のため速いペースについていけるのか心配だったが、
乗りかかった船のため、後戻りもできない。足の調子も思わしくない。こんな状態で本
当に走りきることができるのだろうか?そういう不安を抱きながら電車に乗り込んだ。
東海道線から環状線、阪和線というJRルートで向かう。こちらのルートのほうが自分
にとっては安いためだ。少し時間はかかるものの、車窓を眺めていればすぐに長居駅に
到着した。長居駅ではジャージ姿の人が多く降りるのだろうと予想していたが、自分を
含め(自分はジャージではない)4名程度だ。本当に大会が行われているのだろうか?
と疑いながらとぼとぼと歩道を歩いた。車道を横切り長居公園に入ると多くのランナー
とすれ違うことができたので、ようやく大会参加の実感がわいてきた。テンポよくぽつ
ぽつと歩き噴水を眺めながら、第2競技場へ向かう。長居の噴水は冬でも水を噴射させて
いる。ただ、ゴミでも詰まっているのか息継ぎをしているような感じだ。
第2競技場に到着すると入り口でメンバーの方と出会うことができ、いつもの観客席に
連れて行ってもらった。集合時間の40分弱前というのに観客席にはすでに多くの人が
いて少し驚いた。区間のこと、予想タイムのことなど、色々と話をし席に着いた。今日
も2年前と同じくとても寒い。雨が降らないことを幸いと考えれば少しは気が楽になる。
私個人の話題のひとつで不思議に思っていたことがある。それは1走の距離は間違って
いる?という疑問だ。どうしこの内容を書いているのかを説明すると、実はまだきちん
と納得ができていないからです。疑問点は、1走は7.1km(競技場1周(400m)
+以下のコースは2走以降と同じ走路を2周)、2走以降は3.3km(1周)を走りま
す。本来、計算上では1走は競技場1周(400m)+外周2周(6.6km)=7.0
kmとなる。しかし公式距離は7.1kmとプログラムに書かれている。では残りの
100mはどこに使われているのだろうか?昨夜、予想タイムを考えているときこの問
題にぶつかり、30分は費やしたことを思い出した。まるでパズルゲームのような謎解
きに何度も頭をひねったが、問題の泥沼に深く落ち込んでしまった私にはとうてい解け
る問題ではない。この話題に対し、回りの人にいろいろと説明をしていただき、私も納
得したようにうなずいてはいたが、いまいち理解ができていない。もちろん現在でも疑
問は解決していない。1周3.35kmであれば納得いく結果が得られるが、それも違
うだろう。公式距離として42.195kmという距離を正確に測る技術がある以上、
桁の切捨ては行わないだろう。うーん分からない。
今回一番心配している点があり、それは膝の痛みである。これが原因により与えられえ
た持ち場(区間)を上手く走りきれなかったらどうしよう?途中で足が痛くなり、ペー
スダウンしてしまうことにならないか?そうした思いから短めの区間を求めるように
なり、急遽区間交代の意見を出させてもらい、足の調子をみるため、軽く1km程度と
ても遅めでジョグを試みた。しかし、ペースが遅すぎると膝への衝撃も少ないため、膝
の状態を満足に見ることができない。これ以上続けてもスタート前に無駄に体力を消費
させてしまうだけと考え、観客席へ戻ることにした。もっと強く踏みしめないと分から
ない。どうしよう。短めの区間を走る人と交代しようか?どうしようか?ただのマラソ
ン大会なら、途中で歩こうがそれは個人だけの問題だが、今回は後にタスキを渡す人が
待っているため話は別だ。不安のためころころと自分の考えを替えたが、結局始めに言
い渡された区間を走ることを決意した。理由は7.1kmが一番短い区間と考えれば、
気持ち的にとても楽になったからである。また走り始めてしまえばどうにでもなるだ
ろうとも考えたからでした。
スタートは11時50分。コールが30分前に室内練習場内で行われる。スタートの1
時間前にアップを始めたとして、着がえる時間を考慮するとアップは20分で終わらせ
て観客席に帰ってこなければならない。アップは長居公園の外周コースを1周と1km
走った。はじめはゆっくり目で500m程度慣らした後にペースを少し上げて走る。
1周するころには心地良い程度の汗をかいていた。コースをアップしていて参考になっ
たことは、第一競技場が見えてから第2競技場に入るまでの直線に吹きつける強い向か
い風は、体を前に押し出すように走らないと前に進まないことでした。この第2競技場
へ続く直線は向かい風との戦いになるだろう。気持ちの持ち方一つで走り抜けることが
できるだろうか?打開策を練るが根性という言葉しか思い浮かばない。
アップも終わり、着替えも終了し、スタート35分前には観客席下にある室内練習場へ
向うことができた。観客席ではランシャツを下に着込み、ウインドブレーカーを上下に
着ていても寒くてじっとしていられないが、下の室内練習場では暖房が効いていると疑
うほど温かい。よそのチームの人達も居心地が良いためか?人が多く集っていて座る場
所を確保することも難しい。私は室内練習場でスタート直前の召集がかかるまでストレ
ッチをしながら、座り込んでいた。ストレッチはこのような機会にならないと行わない。
とても堅くなった体を年に2度程度のストレッチでほぐれるのだろうか?そう思いなが
らも見よう見まねのストレッチを行う。
−−−ここで一休み−−−
ぼーとしていると、係員がスタートの案内をしてくれたので、上下ともランシャツ格好
で競技場のトラックにでた。外は想像以上に寒く、間もないうちに肩に鳥肌がびっしり
とつく。スタート5分前。とりあえず、服装を客席にいるメンバーに覚えてもらうため
に、少し後ろに下がり手を振った。その後スタートラインにたつ。4分間のカウントダ
ウンを表示機で眺めているととても長く感じる。風は遠慮なく体に吹き付けるがどこに
も逃げようがない。私は1コース内側で前から4列目の結構いい位置につけていた。
スタート直後、前の選手は飛び出してくれると考え、その流れに上手く乗ろうと思った。
カウントダウンも30秒を切り、まもなくスタートを切ることができる。本来スタート
が近づくと緊張するものだが、今日はあまりの寒さのため緊張感はない。走れば体が暖
かくなるため、早くスタートをしたいと願うが、秒のカウントダウンは決まったリズム
しか刻まない。緊張感のないまま、スタートの号令がなったときは、正直ほっとした。
スタートこそはスムーズにできたが、インコース先頭の選手は予想以上にペースが遅い。
外に並んでいた選手がスタート直後、インコースに覆いかぶさるような進路を取る為、
更にペースダウンさせられ、後方にも追いやられることになった。水郷辺りを走ってい
ると、私の隣には速くなさそうな、とても若い女性ランナーが並走している。どうにか
してアウトコースに逃げ出したいと思ったが、混雑しているため脱出コースを作ること
ができない。スロージョグを200m丁度反対側(バックストレート)まで走り、通過
タイムを見ると43秒。遅いと予想はしていたが、あまりのタイムに自分の中で衝撃が
走った。あらら、どうしよう?その言葉ばかり頭に浮かぶ。回りを囲まれ、無理やりス
ロージョグをさせられる。円盤投げサークルの周辺で集団は少しずつほつれてきたので、
左手を後ろに向けて伸ばし、場所を空けてと無言のお願いを左後ろのランナーにジェス
チャー。そうすると少しずつ外コースへの脱出口が開け、トラック4分の3弱を走るこ
ろにようやく悪夢の鳥かごから逃れることができた。
急激なペースアップはイッキに疲労が溜まることは理解しているが、鳥かごから脱出で
きたことが嬉しく、少しオーバーペース気味にペースを上げてしまっていた。今まで先
行していたランナーをどんどんと抜かしていく。ペースダウンを回復させるために予定
より少し速いペースで走り続ける。初めのトラック1周(400m)のラップタイムは
約90秒もかかっていた。予定のタイムより8秒程度遅い。外周コース1周(3.8k
m)の予定ラップ(13分10秒(400mで換算すると84秒くらい))まで戻すた
めには、1km辺り2秒強速めに走り回復させなければいけない。残りの3kmを10
分15秒前後のペース感覚で走らなければいけない。そう計算している内にどんどんと
ランナーを抜かしていく。小坂を越えるころにはペースを上げすぎていたことに気付き、
少しペースダウン。その後は、ペースに注意しイーブンで押し通すことにした。すると
それまで前の選手との距離は縮まる一方だったが、少しペースを落とすことにより前の
選手との距離が縮まらなくなってしまった。
私が走っている位置から遠く前のほうに3名の選手が走っており、いちばん先頭の選手
には自転車の先導がついている。その選手を1位と勘違いした私は、自分の位置を4位
?と大きく勘違いし、心に少しゆとりを持つことができた。誤っているとも知らずにこ
のペースを維持していき、次につなげればいいだろうと余裕の気持ちで走り続けた。
坂を越えてから500m程度走ると、ひとつ前の選手に追いついてしまった。これで3
位タイ。(本当は8位タイ)
小坂を越えてから数百m走ると長居公園、道路からこの公園の外周コースへ入るための
入り口がある。この位置を自分で目印にしている。その辺りはすこし左にカーブとなり、
その後直線を延々と走ると緩やかな左カーブとともに第一競技場が見える。
一つ前の選手に追いついてからは、その選手とほぼ同じペースで並走を続けていた。
向かい風が少しあったので、その選手を風除けにするため彼の後方に張り付いて走りた
い気持ちだったが、ランナーのマナーのため横について走る。第一競技場が見えるとこ
ろまで来ると、アップしているときと同じように向かい風は最高潮となり、足を前に出
しても全く進まない感じがした。一緒に走っていた選手はペースがダウン。私はついに
3位(本当は8位)となった。向かい風がとても強い。少しでも気持ちにマイナスの考
えがあれば、すぐにペースダウンしてしまいそうだ。正直、予想以上に強い。とりあえ
ず1周目はペースを落とすことなく、そのまま競技場に帰還。競技場内ではトラックの
だいぶ前のほうに選手が走っている。もちろん彼らを1位と2位と勘違いしている。
とても追いつきそうない距離なので、順位を落とさないように粘ることだけを考えた。
体力に余裕はないが、観客席に少し手を上げて通過タイムの記録よろしくという思いで
手を振った。通過は当初予定していたタイムで過ぎることができたが、残りの距離をペ
ースアップする体力はほとんど残っていない。
競技場を出るとすぐに軽い向かい風。とりあえずこの場をのりきり、外周コースの向こ
う半分に行くことができれば追い風となる。前向きな気持ちで走ろうと頑張るが、足が
思うように動かない。外周コースの半分を走ったあたりで、遠く後ろのほう(30m程
度後ろ)から小さく足音が聞こえてきた。沿道から応援する声も私だけでなく、後ろの
人にも声をかけていたため、近づいてくる選手がいることに確信を持つことができた。
ほとんど走力の残っていない現状を考えると、後ろの選手のほうが速いと思ったので、
後ろを振り向き、選手との距離感を確かめるという作業の必要もなかった。それでも簡
単に追いつかれても面白くないため、後ろの選手の足音のリズムにこちらの足のリズム
を合わせ近づかれないように対策。すると後ろの選手は私との距離を縮められないよう
で、足音も一定音量で聞こえ続ける。どの辺りを走っているのかは沿道の応援の声の
位置から察しがついた。後ろの選手のおかげで落ち気味のペースを少し盛り返すことが
できたが第一競技場が見える辺りからの強い向かい風にはつかれきった体で立ち向
かうほどの体力も残っておらず、ずるずると歩幅と足の回転が遅くなってきてしまった。
するとそれまで後ろを走っていた選手に簡単に追い付かれてしまい、私は付いていくこ
ともできずに離されてしまった。強い向かい風のためペースはどんどんと落ちるよう
に感じる。遅くなったペースで走り続け、風から避難するように競技場へと入っていっ
た。競技場に入ると風は嘘のようになくなっている。ここまでくると最後は第一コーナ
ーの向かい風のみ。そう考えると気持ちだけは軽くなり最後の力で頑張って走ったが、
前の選手も同じようにペースを上げた為、結局、前の選手とは更に離されてタスキを繋
ぐこととなった。

タスキを渡し、そのままの勢いでフィールドへよたよたと避難し、くの字になり息を整
える。ゴール直後は肺にハッカ飴が入ったようにスースーする。唾液は少し血の味がし、
咳が止まらない。スピード練習もせずに久しぶりに大会に参加するとこんなもんだろ
う。ゴール地点の記録は、25分10秒くらいだった。当初立てた予定タイムよりも3
0秒は遅い。はじめの外周1周目の回復ランのペースが少し速すぎたこと。スタート直
後の400mを90秒で走ったことが原因だ。でも4位でゴールできたのでとりあえ
ず良し。そう思い、室内練習場で服をとり、観客席へ行くと9位でゴールしたという衝
撃的な事実を聞かされ、かなりがっくりとした。3位、4位を走っていたと思っていた
ことは勘違いで、もっと先にさらに速い選手が通過していたことに全く気付かなかった。
少しがっかりしながら、下の更衣室で着替え、体が冷えてくるころ、忘れかけた膝の痛
みがでてきた。観客席に戻ると、チームの予定タイムどおりだからOKということを言
ってくれたが、自分の予定していたタイムにも及ばず、次への課題の残る結果となった。
その後、応援をしていると、2走、3走のメンバーがどんどんと順位を上げていき、知
らないうちに先導車のすぐ後ろを走っているところまで順位が上がっていたことに驚い
た。また、後続(2位のチーム)も全く寄せ付けない状況で、独走状態だったため、三
度驚いた。1区でトップとは5分離されていたが残りの区間の選手が快走で縮め、結果
信じられない順位で終わることとなった。全員の頑張りの結果を残すことが出て本当に
よかったと思いました。
最後に競技場前で記念写真を撮り、お好み屋へと進路を向けた。お好み屋では世代を超
えていろいろな話題に対し、いろいろな意見を話すこと、聞くことができ、いいひと時
を過ごすことができ、よかったと思いました。
(大会開催日:2009・1・11)

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