「筑後川マラソン」のご紹介!

第306号
「筑後川マラソン」のご紹介!
2011年10月21日
AAC会員
鎌苅滝生氏

初参加の大会の紹介(第3弾)です。10月9日、福岡県久留米市で開催された「
筑後川マラソン」のフルに参加しました。AACの会員の方の誰も参加されていない
と思いますが、大会の概要を紹介します。
*久留米市のこと
久留米市は福岡南部から佐賀東部に広がる筑紫平野に位置する都市で、福岡市、
北九州市に次いで福岡県第3位の人口を擁している。市の北東部から南西部にか
けて筑後川が流れている。阿蘇山に水源を発し、有明海に注ぐ川であるが、利根
川、吉野川とともに「日本三大暴れ川」と呼ばれているとのこと。「カッパ伝説」でも
有名な川である。この市の産業についてみると、ブリジストンの創業の地であるこ
とからゴム加工品メーカーの工場が多く存在するが、近年は、自動車機器工場の
進出で北九州の自動車産業の一翼も担っている。古くは、伏見、灘と並ぶ「日本三
大酒どころ」として栄えた地で、現在も清酒製造工場数は京都市、神戸市に次いで
全国3位である。また、焼き鳥店数が人口1万人当たり日本一多いとのこと、さらに
「とんこつラーメン」発祥の地でもある。
*マラソン大会のこと
今年第9回目の大会であるが、フルマラソンが開催されるようになって3回目である。
フル以外にハーフ、10km、5km、3km、1.5km(障害者)がある。フルマラソン
は、筑後川の河川敷のサイクリングコースを走るフラットな折返しコースで、キロ表
示は1kmごと、給水は3kmごと、定員は2,000人で、制限時間は7時間。
地元久留米市からの参加が最も多く、福岡の他地域、佐賀、熊本等九州各県から
の参加者が圧倒的であるのは当然であるが、北海道や沖縄から来ている人もいる。
本州のほぼ中央に位置する関西からの出場では、全国どこの大会でも遠来賞に該
当することはあり得ないが、なんだか割を食っているような気分である。
開催時期からして毎年かなり気温が高くなるようで、今年も天気が良く27℃位まで
上がったようであるが、河川敷で全く日陰がなく、体感温度はもっと高く、帽子とサ
ングラスは必須であろう。スタート前に首、肩、腕に日焼け止めをかなり塗ったつも
りであるが、汗や体温を下げるためエイドで掛けた水で流れたためか、真っ赤に日
焼けして、帰宅後入浴時は痛みを感じるほどであった。主催者が用意している水や
スポーツドリンクは良く冷えて気持ちが良かったが、エイドではボランティアが熱中
症を心配して身体に水を掛けるようにランナーに勧めている光景は他の大会ではあ
まり見かけない光景である。
コースは、今年公認申請をし、大会前に認めらたが(従って1歳刻みランキングの対
象大会)、コース幅が狭くスタート直後と折返しの前後は、非常に走りにくく、危険で
あり、問題があるのではと感じられた。特に、折返し前後は、片側2人並ぶと対向者
とぶつかる危険性がある。私のレース運びは概ね後半追い抜きモードであるが(後
半スピードアップすると云う訳ではないが、スピードがなく、どちらかと云えばスタミナ
型で前・後半のタイム差は比較的小さく、後半になって落ちてくるランナーを一人づ
つキャッチアップし、追い抜くというレース展開だ。追い越しをかけると対向者とぶつ
かりそうになることがしばしばあり、20kmから25km当たりまではなかなか追い越
しがスムーズに行かず、かなりの「いらいら」状態であった。このコース条件から判
断すると2,000人の定員は、若干多いように思われる。
この大会の主催者は「藹々(あいあい)」というNPOで、多くの大会が自治体、当該
地の陸上競技協会、あるいは新聞社や放送局による主催であり、本大会のような
NPOが運営するのは非常に珍しいのではなかろうか。前述のようにコースに問題
はあるものの、手作りの雰囲気を漂わせるほのぼのとした大会である。ボランティ
アの方々も親しみやすく優しい人たちであったし、エイドの数も多くて暑さへの対応
も窺える。また、この大会の特徴のひとつとして挙げられるものとして、医療協力体
制であろう。地元の7つの病院が協力しており、「救護」というゼッケンを胸につけ、
AEDをリュックに背負い、水や冷却スプレーを持って走る医師を多く見かけた。エイ
ドでは、この医師がランナーに声を掛けたり、スプレーを吹きかけたりと他の大会に
比べると「安全」・「ランナーケアー」への配慮は充実していると云える。緊急時に備
え、ヘリコプターも配備されていたとのことで、他の大会ではあまり聞いたことがない。
改善点を要望するとすれば、シャトルバスのサービスがないこと。車で参加する人
が多いが、私のように遠方から参加し前泊する者にとっては、ホテルが集中する西
鉄久留米駅から有料でも良いのでシャトルバスがあれば便利である。最大の改善
点は、コース幅の狭さへの対応である。現行の2,000人の定員を維持するのであ
れば、申告タイム別、或いは年齢別にスタート時刻をずらして、混雑を緩和させる工
夫が必要なのではなかろうか。
土地柄もあっると思うが、スタッフ・ボランティアの対応もさわやかで、ゴール後の豚
汁・おにぎりのサービスも充実しており(遅いランナーにも十分行きわたったとのこ
と)、全体としては、好感の持てる大会であった。
(大会開催日:2011・10・9)

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