
第629号
六 甲 山 で キ ノ コ 採 り !
2017年9月16日
AAC会員
本地 敏行氏
前日は、和歌山の飲み会を終えて、最終電車で帰宅。次の日は朝早くから起きて、
久しぶりのきのこ祭りとシャワーラン(六甲個人計画)へ向う計画を考えている。前日
遅くに帰宅したにも関わらず、朝は7時に起床できたがお酒の飲みすぎで体がかなり
重い。
2日前に芦屋浜アスリートクラブ企画でシャワーランIN六甲が行われたが、今年は企
画の掲示が例年より遅かったため、先予定を入れてしまい、シャワーランには参加で
きず惜しいことをした。シャワーの気持ちよさを感じたく、2017年3度目となる個人企
画(シャワーキノコランIN六甲)を計画した。ちなみに第1回は6月9日、2回目は6月17
日。手記を書いている現在では計5回。
今回もシャワーとキノコ双方を満たすため、登りコースと下りコースを考えるが、いい
山道が思い浮かばない。あの実もこのきのこも採りたいという考えがあり、コースは
いつものように六甲山の北側南側と3度登り降りするコース取りになってしまった。
今回は、前日の影響(二日酔い)も考慮し、何かを捨て、コース短縮をする必要があ
ると感じた。一番登りたくないと考えた芦屋から登り、有馬側へ降り、再度尾根に上っ
た後、もう一度六甲山の北側へ下って戻ってくるコースを考えた。阪急芦屋川からロ
ックガーデン及び魚屋道を登りたくない理由はいくつかある。ひとつは、有名山道の
ため、採集物が少ないこと。2つ目の理由としては、最高峰に近いこともあり、余計な
距離(時間)を登らなければいけないこと。
しかし、最高峰に登るメリットもある。それは、最高峰近くに位置する有馬側魚屋道、
白竜滝(白石滝)や炭の道、もみじ谷等、有馬側の山々では多種多様の収穫物(あえ
て非公開)が多いため、最高峰付近に立ち寄った時は、これらコースのいずれかを
選びたい。
JR芦屋駅から一軒茶屋までは収穫物が少ないと言っても幾らか取ることができる。
それらキノコや木の実を探しながらの余所見ランでは2時間は余裕でかかる。時短コ
ース例では、JR六甲道駅からガーデンテラス(記念碑台)を目指すコースでは、山頂
尾根道までは余所見やコースを外れて蛇行しながらでも、1.5時間弱で到着すること
ができる。
朝起きて、テレビを見ながらインスタントコーヒー(約700ml)とバターを塗った食パン
2枚を食べながら過ごす。食事(テレビ)と準備に1時間程度かかった後に家を出発し、
最寄りの100円ローソンへ向った。200円のおにぎり弁当と、パン5個入り餅とBOSSの
ペットボトルコーヒーを購入した。山中で食べるための食料を大目に購入し、食材や
水分に余裕を持って最寄り駅へ向う。昔にトレイルランを計画したときは、背の荷物
の軽量化を考えて水の購入場所や重量の少ない食料、もしくは途中で購入できるな
ら無理に背負わないなどを考えていたが、今は全く考えずに登り始めから最大重量を
背負っていく。そのため、最近は始まりの登りで足が疲労でやられてしまうことが多い。
自転車置き場に自転車を置き、先ほど購入したコーヒーを飲みながら電車を待つ。
朝からコーヒーを飲む量が1Lを越えているため、若干の胸焼けを起こしてしまった。
通常、走る前はコーヒーなどの多飲を行うべきではない。理由は、飲みすぎによって
胸焼けを起こす、またトイレが近くなるためである。朝のコーヒーは個人の楽しみと考
えて頂ければと思う。この胸焼けは昨今、山へ向う電車内で毎回訪れる光景になって
いて、胸焼けを起こしてから、毎回「飲みすぎた」と後悔している。今回も飲みきれな
いコーヒーを持って六甲山に向う羽目になった。残ったコーヒーは山頂付近で飲むこ
とになるが、そのころには揺られ続けたコーヒーのほとんどは泡化している。走り始
めは3分の1程度の量(130cc)だったが、泡化したコーヒーは液体と泡で元の量(500
ml)に戻っている。コーヒーの泡は苦味がまろやかになっている。ただ、容器の口が
小さいため泡を飲もうとしても出てこず、そのほとんどが容器の中に残ってしまうた
め、飲むことなく捨てることになる。
夏はイグチ系のきのこや採り時期が過ぎたキクラゲが沢山生えるが、全体的に考え
ると、生えているキノコのほとんどが毒キノコ(オニタケ、イグチ系の毒きのこ、タマ
ゴダケ系の毒きのこ)で食菌きのこが少ない。今回、登り始めてすぐに見つけたキノ
コ(食菌)は、ある程度群生していたが、虫食いが激しいため収穫を残念した。本日
は真夏(盆)のため、多くの人は行楽地やお墓参りへ行くためだろうか?登山者は少
なめに感じる。
山道を登っていると、赤色(ドクベニタケ?)や白(オニタケ類)、イグチ系のニガイ
クチ、アシベニイグチ等の食べることのできないキノコばかりだったが、何も生えてい
ないよりは楽しませてくれる。木の実は全般的にまだ早いようで、収穫には更に2週
間から1ヶ月先と感じる。
一軒茶屋までは予定通りに大体2時間で到着することができた。昔はJR芦屋駅から
1時間10分~30分で到着していたが、年齢には逆らえないと感じる。今日の天候は日
差しが柔らかいため七曲手前の小川で水浴びを行ったが、静かに浸かっていると10
秒程度で凍えてしまう。河原を2度越えるため、水浴びも2度できるところがうれしい。
七曲手前の小川は工事のため水嵩が低くなったが、平坦になっているので小川に寝
そべることができるようになった。 今回もJR芦屋駅から一軒茶屋まで休憩することな
く一気に上る。(川休憩は別)
一軒茶屋近くの広場で200円弁当を食べながら足を休める。この先は炭ノ道を進む
べき?白竜滝を進むべき?有馬へビール休憩を取るべき?とコース選択を考えた。
当初有馬まで下り、ビール後に神鉄有馬口駅付近まで走った後に、山へ再度戻る予
定でした。しかし、来る途中の七曲で偶然1本だけ見つけることができたチチタケで、
白竜滝へ下るともしかすると収穫できるのでは?と胸を膨らませた。白竜滝は数年
前の大雨以来道は荒れきっているが注意すれば進めるため、毎年2~3度は水浴び
に訪れる。途中植物散策を行うが、足を止めると服の上からでも容赦なく虻が噛み
付いてくる。虫除けスプレーを使用しているが関係なく向ってくるので、気を許すこと
ができない。さすがに服越しのためかろうじて歯は届かないが、それなりに痛みがあ
る。子虻はたいしたことがないが、牛虻レベルになると噛まれるとさすがに痛い。大型
は小型と違って、集団で襲ってこないことが救いと感じる。立ち止ると虫達の昼ご飯
になってしまうため、鑑定(同定)は足を止めることなく速やかに行う。ランナーで
なければ蚊取り線香を腰に携えてくるものの。
白竜滝では今回も一人のため、滝つぼに身を沈めて静かな水音を聞きながら10秒
程度浸かった。水に浸かった後は効果はないが、虫除けを再度吹き付けて走り始め
る。沢下りは濡れた岩に足がとられて滑ってしまうため、登りが向いていると感じる。
途中何度も水浴びを行いながら、体温降下目的と体(服)の汗を流す。水浴びのたび
に虫除けスプレーをするが、顔の前に蚊やコバエがよく飛ぶ。手で叩き落としてもす
ぐにまとわりつくので、手で顔を払う行為は車のワイパーのように単一作業になって
いた。
沢から上がり、モミジ谷を上がる。モミジ谷では大小のアブに襲われたので、極楽茶
屋跡まで歩みを止めることができなかった。夏の山は羽虫のため足を止めての休憩
ができず、ノンストップになることを思い出させてくれた。日の当たる尾根道に出るま
では決して休憩ができない。茶屋跡では日差しも強いため、気温も高く湿度も低いた
め、虫にとっての生活環境は悪いのだろう。ドデカミンを購入して大きな岩に腰を下ろ
してゆっくりと休憩を行った。一時(いっとき)ではあるが、足がとても休まるのが分
かった。もう一度 北側へ下るといってもノープラン。雨が少ないためキノコの生育も
悪く、木の実はまだ取り時期には早いので、どこへ向うべきか悩んだ。いろいろと考
えた結果、若いサルナシの実はサルナシ酒が造れるので、それを収穫するための
コース取りを考えた。
若いサルナシの実を大量に取れるコースを考えた結果、山の北側は南側と比べて日
の当りが若干弱いため、サルナシの実も群生が多いだろう。(南側は日が当りすぎる
ため、サルナシは枯れがちになることが多い。乾燥地で育成する植物にとっては生育
が良いだろう。) シュラインロード周辺を狙って探すことにした。途中に大型のイグ
チ系きのこの幼菌があったので、2個採集することができた。癖(においや味)は強い
が、オリーブオイルとレモン、塩で味付けをするとそれなりに食べることができる。サ
ルナシも大量に取ることができた。帰りに藤原商店に立ち寄り、ビール500ml(発泡
酒は売れないため、販売していない模様)を飲んだ後に高羽道を下り、JR六甲道へ
降りることが出来た。
今日の収穫量(重量)は多かったが種類は少なく、残念な結果ではあった。アカヤマ
ドリ、ホウベニシロアシイグチ、チチタケ、タマゴダケ、サルナシの若い実だけ。酸味
の利いたホウベニシロアシイグチは塩茹で後に砂糖少な目に酢の物が私にとっては
最高のサラダ。チチタケとタマゴダケは味噌汁の出汁がとても旨い。チチタケの食感
はボソボソしているがタマゴダケの幼菌は格別で、両者共に出汁が格別で市販キノ
コと比べ物にならない。またチチタケ採集へ行きたいと思ったが、今年のシーズンは
オフのようで、今日が最後の収穫になったことがとても残念でした。サルナシの実は
冷凍後にホワイトリカーと甲類焼酎を混ぜたお酒に漬け込みました。来年が楽しみ
です。次は六甲に自生しているハッカでお酒を作れればなんて考えています。