第695号 完走記! 「隠岐の島ウルトラマラソン〜初めてでも、何度でも〜」


第695号
完走記!
「隠岐の島ウルトラマラソン〜初めてでも、何度でも〜」
2019年6月29日
AAC会員
谷口 ひとみ氏

6月16日、隠岐の島ウルトラマラソン100キロの部に参加してきました。隠岐の島は
「島前」「島後」という大きく二つの島に別れています。人口約14,300人の島で、島外
750人含めて1,200人のランナーを募集します。大会は隠岐諸島最大の「島後」の方
でコースは島をぐるりと一周します。

私の初の100キロが、2015年の「水都大阪ウルトラマラニック」で、13時間切るのが
精一杯で、足がパンパンに腫れたので、ずっと100キロは避けてきました。今回、
奥田さんに誘われた主人が私の意思を無視して二人分エントリーしていました。
ご存知の方もおられますが、2017年のクリスマスに左足の甲の骨を複雑骨折し手術
しました。その後リハビリ通院しながら、今年3月の篠山マラソンでは、自己ベストで
完走しました。しかし、篠山後の練習時に「腰から臀部」にかけてまともに歩けない程
傷めてしまいました。4月の「芦屋さくらファンラン」「水都大阪」はドクターストップ
で、練習もままならないまま、5月の野辺山ウルトラ71キロは何とか完走しました。
そんな私が100キロなんて走れるのか?最悪、観光&応援で行けばいいと当初は
思っていました。

さて、「旅にトラブルはつきもの」と言いますが、本当に出発前の金曜日にとんでもな
い連絡がきました。「乗船する予定の高速船が、悪天候の為に欠航するかもしれな
い。フェリーなら別の港になるけれど着岸可能です」と振り替えする選択肢を提案さ
れました。先ずは確実に「スタートラインに立たねば!」と、3人の意見が一致してフェ
リーに変更しました。結局、直前まで飛ぶはずだった飛行機だけが欠航となりました。
フェリーでは、酔い止め薬を飲んでも、少し船酔いしながら、「これでスタートラインに
立てる!」とようやく安堵しました。「あれ?私、走るの?大丈夫?」って自問自答しま
した。

受付終了後、同じフェリーだった杉本さんと中島さんにもお会いして、「頑張りましょう」
とエール交換し、もうこの時には、すっかり走る気満々になっていたようです。
当日の朝、宿を出る時は気にならない程の雨でしたが、スタートしてから時折り強風
(向かい風)で何度か帽子も飛んだり、2度もスコール的な雨が降り、すぐに晴れ間が
出たりと変化がありました。気温は16℃〜19℃ぐらいでしたが、前半は湿度が高くて
思いのほか汗だくになりました。
コースは100メートル級のアップダウンがこれでもかと嫌になるほど連続でありました。
ゼッケンにコース高低図が印刷されていて、走りながら確認ができるようになってい
ました。あまりのしんどさに、時折の晴れ間に広がる綺麗な海岸や遠くの山を見て走
っていました。

公設エイドは、給水がフィニッシュ含めて34ケ所、アイシンングは3ケ所ありました。
約26キロまで給食エイドはないのですが、その後は、のり巻(さざえの炊き込みご飯)
味噌汁、おにぎり、パン、ぜんざい、レストステーションではソーメンやカレーもありま
した。走っている時に固形物は食べられない私には、お味噌汁はとっても食べやすく
て良かったです。1ケ所レッドブルがあり、主人がマイボトルに入れてもらっていました。
私設エイドは幾つもあって、雨の中でも設営がしっかりされていて、メニューも豊富で
した。
後半の私設エイドでは、私の好きなコーヒーがあり、程よい温度でとっても美味しくて
感動しました。この大会は、事前に島民にランナーリストが配布されていて、ゼッケン
ナンバーから名前を見つけ出して応援してくれます。なかなか名前が判明できない事
もあり、私達が通過してから背中越しに「谷口さん頑張れ!」とか聞こえてきます。
双眼鏡で早目にゼッケンを確認したりして、各所での「ひとみちゃん頑張ってー」の声
援にはとっても嬉しくて、元気をもらいました。ついでのように、主人は「隣のお兄ーち
ゃんも頑張れ!」なんて言われていました。

中盤の頃からか、両足の爪が内出血してはがれそうで疼き出してきましたが、沢山
の公設エイドと私設エイド、そして多くの島民の皆さんの応援のお陰で何とか完走で
きました。先にゴールしていた奥田さんもゴールで待っていてくださり、3人でアイシン
グしながら休憩し、そしてビールで乾杯、とても美味しかったです。完走メダルは7色
あるようで、7年連続完走すれば、「レインボーメダルケース」というのがあるようです。

帰りの高速船に乗るまでに時間があったので、地元のとあるクラブ主催の川内兄弟
の交流会に参加しました。ゲストは川内優輝さん、奥様の侑子さん、弟の川内鮮輝
(よしき)さんです。川内さんのお父様が隠岐出身というご縁で、二人は今年も招待選
手で50キロを走られました。100キロの私達は後方から来られるお二人の走りを見ら
れました。優輝さんが、参加者全員にボストンマラソンの優勝メダルや仁川(インチ
ョン)などのメダルを手に取らせてくれました。優輝さんのサインに添えられるお言葉
は「現状打破」です。主人はしっかりスマホカ バーにサインをもらいました。第二部は
優輝さんと「おしゃべりジョギング」というのがありましたが、時間がなくて諦めました。
まっ、筋肉痛でとても疲労抜きジョグなんてできませんでしたけど・・・。

昼食後、島婦人による隠岐民謡を聞きに行きました。まるで民家にお邪魔したような
雰囲気のお店で、窓からの心地よい風と隠岐民謡と三味線の音色に癒されました。
「キンニャモニャ踊り」というのがありまして、両手にしゃもじを持って三味線に合わせ
て踊ります。その中で、片足をあげてその下でしゃもじを鳴らすというのがあって、筋
肉痛の私には結構つらかったです。

あっと言う間に時間が過ぎ、大勢のお見送りの中、高速船にて隠岐の島とお別れし
ました。高速船の方が乗り心地良かったです。本土に着いてからは、「江島大橋」
通称「ベタ踏み坂」へ行きました。鳥取県境港市と島根県松江市を結ぶ橋で、全長
1446mで、高さ46mです。いざ、橋の頂上へ「リハビリジョグ」しました。この橋をラン
またはバイク練習している方々もいました。すっかり夕方になり、大山を望みながら
鳥取をあとにしました。
最後になりましたが、奥田さん、3日間お付き合い頂き大変ありがとうございました。
タイム : 11時間34分09秒  (年代別5位・ 部門別25位)
(大会開催日:2019・6・16)

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