第690号   挑む! 野辺山ウルトラマラソン!


第690号
挑む! 野辺山ウルトラマラソン!
2019年5月23日
AAC会員
小杉 太郎氏

信州の長野県と山梨県の県境にある八ヶ岳を望む「野辺山ウルトラマラソン」100km
の部に参加してきました。関西地方からはアクセスが悪く馴染みが薄い大会ですが、
「西の村岡、東の野辺山」と言えば何となく想像つくかと思いますが、坂の多い難関
コースで標高最高地点が1,900m、最大高低差1,000m以上のアップダウンが売り物で、
今年で25回目のなかなか歴史のある大会です。難敵となるのは高低差だけではなく
大きな気温差も選手に立ちはだかり、スタート時に10度を下回る気温は下山した日
中のタイミングでは20度前後に上昇すると共に、容赦なく太陽も照りつけると冬のフ
ルから初夏のフルを続けざまに走るようなコンディションとなり、対応力が求められ
るレースとなります。

思い返せば10年前、会社の先輩から「野辺山100キロに出ない? キロ8分平均で完
走できるからフルマラソンより楽だよ!」と訳の分らないお誘いを受けて、無防備に
エントリーしてしまったのがキッカケでした。当時私は、フルマラソンも4時間10分位で
走れるようになり少し走力がつき始めたところで、まぁイケるやろうと何の根拠もない
変な自信がありましたが、これが大きな間違いでした。

当時、特別なトレーニングもせず大会当日を迎え、意気揚々とスタートしたものの、
前半の長い下りで足の親指の爪が完全に死んでしまい、出血で靴下も血に染まり、
42キロエイドで受け取る予定で預けていた(はず)の荷物が届いておらず、何故か71
キロ地点エイドに・・・(単に預け間違っていただけですが)、次々とモチベーション
を下げる事態に襲われました。結局、71キロのチェックポイントにあった「リタイアの
方はこちら」の看板に吸い込まれるように流れ込んで、初めてのウルトラマラソンは終
わり、大会終盤の野辺山ウルトラの代名詞とも言える名所 “馬越峠(まごえとうげ)”
を経験せずに帰ることになりました。

あれから10年・・・、AACの皆さまのおかげでフルのベストも当時より40分程更新でき、
丹後ウルトラや六甲全山縦走、トライアスロンで経験を積んできた自信と、縁あって
今回一緒にチャレンジ表明をいただいた8名のAACの皆さんとリベンジに立ち上がる
こととなりました。

10年ぶりに本大会を迎えるにあたり、事前に大会の雰囲気や情報に触れることも大
事となります。前夜に大会会場にて開催される歓迎パーティーにメンバーの皆さんと
参加いたしました。会費2,000円でカレー・蕎麦・オーマイパスタ・鳥の唐揚げなどと、
ビールにワインなど食べ放題&飲み放題というモテナシに、しっかり“元は取らねば”
という関西魂で皆さんガッツリいって胃袋は大変満足となりましたが、これが翌日の
レースでは思わぬ事態へと展開する方もいらっしゃいました。パーティー後半のイベ
ント抽選会では、AACメンバー9名中4名の高確率での当選となり、私も25周年記念
パーカーが当たるなど、幸先の良いスタートとなりました。

翌日、朝5:00にスタートとなり、前夜のカーボローディングも効いて?順調なスタートと
なり、10年前に爪をやってしまった長い下りも、危なげなくクリアできました。歓迎パー
ティーで20回完走者「ユプシロン」の方からのお言葉、「野辺山の折り返しは78キロ地
点の馬越峠を越えてから」という全く理解できないアドバイスをいただいたおかげで、
頭の中は「馬越、馬越・・・」と呪文のように繰り返されていました。それが幸いした
のか、馬越の麓に到着した時には、疲れてはいるものの71キロ地点からの標高差700
mに怯える以上に、挑めなかった馬越峠に10年越しで臨める充実感に満たされ揚々
と登っていきました(歩いてですが・・・)

しかしながら、さすがは百名山が連なる八ヶ岳の麓、ひとたび登り始めると永遠と登
っているような感覚。並走しているランナーからも、「この登り、いつまで続くんです
かぁ・・・(泣)」と泣きつかれるほど (知らんがな・・・)。 やっとの思いで峠を越え、
その時はじめて「完走」の手応えを感じることができました。標高差400mの急こう配を
動かない足で下り、90キロ地点からの標高差200mの登り返しを我慢して登ると、野辺山
駅周辺のゴール会場の明かりと歓声が近づいてきます。ゴールに向けて最後のカー
ブを曲がるところで、一緒に出場したAACメンバー8人の皆さんが待ち構えていてくれ
て、並走しての感動のゴール!ありがとうございました!!!
10年前の忘れ物を、ようやく持ち帰ることができました。こみ上げてくるものが・・・
と想像しておりましたが、あまりの疲労感と出過ぎた汗のせいか涙の滴ひとつ出てこず、
麺が売り切れたツユだけとなった蕎麦汁をゴール横で“すすって”帰路に向かいました。

100キロの部男子で完走率70%、例年よりはやや高い完走率だったそうです。
AACの皆さんにとっては完走は容易いかもしれませんが、十分にチャレンジのしがい
のある大会かと思います。来年ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。
<完走記録:13時間53分、1,273位/1,383人 100 キロ男子完走者>
(大会開催日:2019・5・19)

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