
第27号-6
「宿毛花へんろマラソン」のご紹介!
2012年4月2日
AAC会員
鎌苅滝生氏
初参加マラソンシリーズその6です。3月18日に高知県宿毛市で開催された宿毛
花へんろマラソンの紹介をします。
筆者が宿毛(すくも)を知ったのは中学生の頃で、社会の教科書に載っていた縄文
時代の「宿毛貝塚」遺跡によるものである。そんな宿毛市を63歳にして初めて訪れ
たが、いかにものどかで心優しく素朴な人々が住む田舎を感じる土地柄である。
宿毛市は高知県の南西部に位置し愛媛県と接する人口22,000人余の市で、高
知市から鉄道で2時間半、車で3時間かかる。
宿毛出身の有名人は、吉田茂元首相、お笑いタレントでアースマラソン達成者の間
寛平等。ちなみに今回のゲストは間寛平であった。
さて、宿毛花へんろマラソンであるが、「へんろ」とは四国八十八箇所を巡る「お遍
路」のこと。種目は、フルマラソン(定員1,500人)と10キロ(定員300人)で、毎
年3月第3日曜日に開催されるが、今年は第4回大会である。
フルマラソンの参加費は5,000円で、参加賞のティーシャツ、大きな文旦(独特の
甘みと風味の柑橘類、前日受付者のみ?)、完走賞の大きなバスタオル(通常の2
倍近い大きさで生地も丈夫なもの)、ゴール後の給食(鯛汁、鯛めし、小夏ジュース、
シュークリーム)、後述のシャトルバスの運行サービス等からみてリーズナブルであ
る。
制限時間は7時間でゆっくりランナー向き、給水は15ヶ所プラス私設のエイドもあり、
十分過ぎる位である。コースは、宿毛市総合運動公園内にある陸上競技場をスタ
ート・ゴールとする公認コース。スターターの間寛平のトークでリラックスムードの中
を出発したが、陸上競技場は丘の上の高台にあるのでいきなり急な下りをむかえ
るが、すぐに松田川の川沿いに出て平坦になる。川の下流に向かって走り10キロ
地点で折返し、上流に向かうことになるが20キロ辺りまではほぼフラットで、沿道に
咲く菜の花を楽しむことができる。20キロを過ぎると上りになり、25・26キロが最も
急な坂となり、28キロ過ぎに折返し、以降は逆に下りとなり、ゴール手前がまた上
り。高低差は150メートルあるが、20キロからの上りではそれほどの負担は感じな
かったが、折返し後30キロ過ぎからの急な下りにかかって、かなりの急坂を実感し
た。前半はほぼフラットで楽であるが、後半はかなりハードなコースといえる。
当日は朝から雨で(20キロで雨はあがったが)、沿道の応援は決して多いとは言え
なかったが、皆さん非常に熱心に声を掛けてくれ、後半は「鎌苅さん、頑張って!」、
「芦屋浜、カマカリさん、頑張れ」と声援を受けました。沿道の方に出場者の名簿が
配布されていたようで、雨があがり花粉の影響で鼻つまり状態で苦しい時のこの応
援は有難いものでした。
競技場に戻ると名前がコールされる中、トラックを一周してフィニッシュとなる。
記録賞を受け取り、給食のもてなしの後、着替え場所である体育館に向かう途中で
も、食べ物や土産物を出店している人たちからも大きな声で「お帰りなさい」の声が
間断なく掛けられるが、これも気分の良いものであった。
陸上競技場に隣接する体育館が受付・更衣室になっているが、参加人数が少ない
こともあるが、スペースは十分で、しかも温水シャワーも使用でき、大きな大会では
考えられないほど非常にゆったりとして余裕があった。
大会の歴史は浅いが非常にしっかりした運営で、筆者が参加した大会の中でも、最
上級のものであると言える。特に有難く思ったのはシャトルバスの運行である。
バスの運行は、前日・当日の2日間とも朝から夕方まで、会場と駅を結ぶのみなら
ず、宿毛市内の4つのホテルも回ってくれるし、運行回数も頻繁にあり、出場者への
気配りは過剰にすら思えるものであった。ボランティアの方も総数で約1,000人と
のことで、出場するランナーの数と変わらないほどで、特に中・高校生の元気な声
が印象的であった。
関西からのアクセスは決して良いとは言えないが、高く評価のできるすばらしい大
会で、遠方からのリピーターが多いのも納得できる。筆者もまた参加してみたいと
思う大会のひとつである。
(大会開催日:2012・3・18)