第855号 体調を理解してこそ、楽しめるトライアスロン!

2025年8月6日
大阪府在住
日野 圭子氏

こんにちは 大阪府在住の日野圭子と申します。 7月20日に行われた、全日本トライ
アスロン皆生大会に参加し、無事完走しました。 その後に、AAC名誉会長の宗政様
より1通の労いのメッセージをいただきました。 「大変興味深い体調の中での挑戦、
もし宜しければその出来事の投稿を!」との事でした。
私自身がその一言で、ハッと思わされました。 「もしかして、普通はそんな事はし
ない??」・・・。その興味深い体調を遡ってご説明しようかと思います。

私はトライアスロンを始めて33年目となります。 妊娠、出産後はレースはお休みしま
したが、トレーニングは続けていました。 再開してからは年間、1~4回ロングトライ
アスロンを主に大会参加継続。
●26歳の時、初めて動悸、息切れ、めまい、不整脈を感じた。 トライアスロンが趣味
 と言っただけで「スポーツ心臓だから、大丈夫です」との診察。
●30歳代半ば~40歳代前半 年間3~4本ロングトライアスロン参加 楽しく走れる程度
 だったが、レースが終わると手がパンパンに腫れ上がっている そして心拍が40を
 切っていたり。 熱中症や脱水・ハンガーノックにはなったことがない。フィニッシ
 ュしても余力は十分に残っているのに、浮腫だけが異常だった。
●40代半ば 運動中でもない日常、突然心臓が暴走する、苦しくはないがしんどい!

ここで、心臓の精密検査を行い、洞不全症候群・発作性心房細動との診断 アブレー
ション手術にて発作性心房細動は根治 術後は、日常もスポーツも快適でした。
しかし コロナ以降、ちょっと体調の変化が今までとちがい、年齢的にも「更年期症状」
かな~と様子をみての日常、スポーツでした。

心拍が60を越えることの無い日常、起床時の心拍が30台、夜の寝落ち方がちょっと
異常? 不整脈や動悸・めまいの自覚症状を頻繁に感じ、しんどい時はしんどいしん
どい そんな中、無理せずのペースでトライアスロンを楽しんでいた。
が、この春に参加した宮古島トライアスロン帰宿あと、失神してしまった。 診察時に
不整脈・めまいなどの自覚症状以外に、失神があったことを伝える。 ICM (植え込み
型心臓モニター)を入れてみますか。 24時間365日自分の心臓の状態を記録してい
くデバイス。自覚症状があった時、携帯しているアシスタントボタンを押し記録し、
遠隔モニタリングシステムで医療施設に送ることができます。 心臓の不調が何なの
かを詳しく調べ判断する為の医療機器を植え込んでのトライアスロン参戦でした。

(興味深い体調) それを提案されたドクターの言葉は私の人生に寄り添うものでした。
「体だけでなく、長年のあなたの楽しみや生き甲斐も生きていく日常に大切な事です。」
そういえば、私自身のトライアスロンの楽しみ方は 「安心・安全・感謝で笑顔のゴール」
それが果たせないならトライアスロンを辞めてもいい。 そんなことを医師には言ってい
ないが、 カルテに書いてある トライアスロンが長年の趣味。 そこにも治療の粋をひろ
げて下さったのだなと思いました。

このICMを植え込みしたから症状がよくなるわけではないが、治療する前向きな状態
であることで、ちょっとした気持ちのゆとり、安心がありました。 心臓に不調がある
ならトライアスロンなんてダメじゃないか! そうだと思います。 心の中で辞めたくな
い自分もいて、 医師にダメだよ!と言われたら納得してきっぱり辞めます。
トライアスロンは特にスイムという競技が突然の体調の変化に対応・処置が遅れます。
誰しもがなろうと思ってなるわけではない体調不調。 リスクを高めるものを少しでも
感じているなら、医師に診てもらい、正しい行動を。 その向こうに本当の楽しさがあ
るのかと思います。

私の心臓は徐脈性不整脈(洞不全)です。 不整脈により動悸・めまい・浮腫・失神の
症状。 心臓だけが原因か、確実に判断する為にICM(植え込み型心電計)を胸に留
置しました。 徐脈治療をするのに トライアスロンをするなら鎖骨下植え込み型のペ
ースメーカーではなく、電極線のないカプセル型のデバイスを心臓内に直接留置する、
リードレスペースメーカーが適応。 その方向性で今回の興味深い体調(前編?)での
トライアスロン参戦でした。

近い将来、再びペースメーカーを植え込んでのトライアスロン参戦が待っているので
しょうか。 トライアスロンという競技を長く続けていて、どこも痛くないよ、どこも
しんどくないよ、という方はきっと居ないとおもいます。 その痛みやしんどさが何な
のか、原因(病名)がわかると、治療にチャレンジするのは、その先にあるトライアス
ロンという楽しみを求めてなのでしょう。
私もけっこうな歳になりましたが、そのまだ上の年齢の方でも笑顔で挑戦されている
のです。 そんな、輝かしい眩しい光景があるから、私もまだ、そういう方々を追いか
けていきたいと思っています。 安全を保って、安心してこそ 楽しめる生涯スポーツ 、
私はもう少しトライアスロンが楽しみたい!!!

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