
第345号
IRONMAN 70.3WorldChampionshipLASVEGAS2012
に参戦してきました!
2012年9月20日
AAC会員
武田英明氏
場所:アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス
天気:晴れ水温:28度
最高気温:43度湿度:15%
スイム:1.9km
バイク:90km
ラン:21km
ラスベガスと日本の時差は−16時間
9月6日(木)東京・成田空港を15時55分に出発後、ラスベガスに着いたのは
9月6日(木)15時30分。
日本を出発した時間が現地の到着時間とほぼ同じとは奇妙な感じである。
いつ起きていつ寝るのか体が結局馴染むことなく、今回のレースの旅が終わった
ように時差には苦しめられた。
9月7日(金)は、選手登録と競技説明会にカーボパーティ。
9月8日(土)ランギア、バイクギアの預託とレースに向けたスケジュールを着々と
こなしていくもののレースに来たという実感がなかなか湧いてこず、終始眠気に
襲われ、外へ出ると40度を超える暑さでうんざり、ホテル内は約24〜25度が逆に
寒すぎるぐらいに感じるものの外に出る気にならない。
そうこうしているうちにレース当日を迎える。
9月9日(日)レース当日
スタート時間は、6時30分の男子プロを皮切りにエイジ別で8時まで5分刻みで続
くフローティングスタート。水温は、28度とウェットスーツの着用は禁止。
7時45分の自分のスタートが始まるまでに先にスタートした選手が続々とスイム
アップしてバイクへと移っていく。
(スイム:1.9km38分10秒)
スイムは淡水のラスベガス湖を使用し、折り返しが1か所の1.9kmのコース。
自分のエイジは3組に分かれてのスタートで選手が分散されたためバトルなく、
また波はなく穏やかであるが透明度が50cmもないため水中では前の選手が確
認できない。終始体が重くだるさを覚え、周りの選手についてはいかず、ほとんど
単独泳でマイペースを保ってスイムゴールを目指した。
(第1トランジット5分21秒)
スイムアップからトランジットまでは約200mほどのラン。バイクラックにバイクギア
は設置しているためそこから、カーフガード・ソックス・サングラス・ヘルメットを身
に付け、補給食をウェアのポケットに入れて準備をしていると当然時間はかかる
が、それは想定内としてあせらずバイクへと移行する。
(バイク:90km2時間49分14秒)
バイクは、折り返し1か所の1ループ。スイムアップから幹線道路に出るまでは上
りが続く。初めてのコースは未知数でしかもこの炎天下のレースとなると何が起
こるか分からない。100%の力を出し切りたいところだが、終始無理をせずという
気持ちも持って先へ進む。
ノースシェアロードを東に向かい折り返し35km地点まではアップダウンが続き、
周りは荒野で人影がない。交通規制はほとんどしていないため、時折大型バン
やオートバイが横を走り抜けていく。欧米勢は、平地と下りは聞いていた通りDH
ポジションでガンガンペダルを踏み込んで、日本人とは速さが明らかに違う。
上りでは追いつくこともあるが、平地と下りでは圧倒されっ放し。
DURAACEDi2の電動シフトは、やはり精神的にストレスがなく、またKESTREL
4000LIMITEDの軽快な走りは、アップダウンの多いコースでも有効で練習不足
を補うほどの効力があり、バイクに助けられた感があった。
エイドステーションはコース上に4か所のみ。水はキャップを外さずに吸って飲め
るタイプであるが、スポーツドリンクはキャップを外して飲むタイプの為、非常に扱
いづらい。補給を失敗すると命取りになるため、慎重にボランティアスタッフから受
け取り、水1本は頭・体へと被るために使い、もう1本は補給用で使用した。
しかし、水を被っても乾きが早く、受けとった水・スポーツドリンクがぬるま湯へと
変化するのも早い。
スピードメーターはつけていなかったため、速度は不明であるが周りの選手から
聞くと下りでは70km近いスピードが何度か出ていたと、そんなコースを往復で
走りながら再びバイクスタート付近まで戻り、残りは20kmほど。いつまでも続く
上り下りに苦しみ、外国勢に抜かれることで募りながらも自分のペースを守り、
EXPO会場でもあるバイクフィニッシュ地点に到達。
(第2トランジット2分19秒)
バイク降車ラインでボランティアスタッフにバイクを渡し、トランジットからランギア
を持って着替えテントへ。キャップをかぶり、ランシューズへ履き替え、補給食の
チアパックをウェアの背中に入れてテントを出ると若い女性スタッフが大きな青い
ビニール手袋をして声をかけてくる。「サンスクリーン!サンスクリーン!」日焼
け止めを塗るために待ち構えてくれている。「サンキュ〜!オールボディ・プリ〜
ズ!」上半身の顔以外は全て塗りたくってもらい元気注入完了。ここからさらに
長い旅路のスタートである。
(ラン:21km1時間57分43秒)
ランは、1周2か所を折り返す3ループ。男子プロはそろそろフィニッシュが近づい
て来た頃にランをスタート。気温は、まだまだ上昇中で今まで感じたことのない暑
さの中でのハーフマラソンは未知の世界。走り切れない不安はないものの、この
暑さでどれぐらいのペースで走ればいいのか、1週目は力をセーブしての走行と
なった。エイドステーションは3か所。特に第3エイドから第2エイドまでは約3km
ほど離れていた為、1週目はこのことに気づかずとにかくのどが渇くため、かなり
長く感じた。
2週目は、持っていたチアパックに水を入れ、この間での補給はうまくいったが、
なかなかペースが上がらずエイドステーションで立ち止まる時間が長くなっていく
一方。欧米勢もランでは歩く選手が多く、泣きながら歩いていた女性選手が叫ぶ
「sofar!」という声に自分もそう思うと同感しながら、3周目に入ると気持ちも前
向きになってくるが体が思うように前へ進まない。多くの選手が行き交うため全く
自分の順位が分からなかったが気にする余裕もなく、とにかく早くゴールを迎え
たい一心でフィニッシュゲートに辿り着いた。
総合タイム:5時間32分45秒775位/1794人
40-44エイジ別100位/208人
日本人 8位
※エントリー数:2591名リタイヤ数:120人失格:2名
最近レースに出ていて感じるのは、常に戦っているのは他の誰でもなく自分であ
る。中学時代に恩師から言われた「克己心」という言葉。いつまでたっても満足の
いくレースはできないが、少しずつは進歩しているのかなと自分に言い聞かせ、
今期の最終戦は終わりました。しばらくはゆっくり休み英気を養って、またこの舞
台で満足に戦えるだけの力を取り戻したいと思います。
参考:写真に一緒に写っているのは、2011年アイアンマンハワイの
チャンピオン(過去3度)のクレイグ・アレキサンダーです。
(大会開催日:2012・9・9)