『鉄人レース』やはり、辞められません!

投稿第五十六号『鉄人レース』やはり、辞められません!
2006年9月9日
鍛鉄工芸家 西田光男氏

最後となるオロロントライアスロンは、滋賀県の悪友安原(ヤッ)さんとのマッチレースです。これまで僕の1勝4敗ですが、僕がスイムの差をバイクで追いつき、ランで歩く速さを競うような戦いです。いつもどおりスイムが終わり、テントで着替えをし、トイレから戻るとほとんど自転車はありません。もちろんヤッさんの姿も。バイク15km地点で仙台の友人千葉さんに追いつき、二人で適当な距離を保ちながら、気持ち良く飛ばしました。200人は抜いたでしょうか?105km地点でヤッさんも捕らえ、そのあとは3人で励ましあいながら走りました。バイク終了時点で制限時間14時間のうち6時間15分ありましたから、気持ちは楽でした。でも、200kmは長かったです。スイカをお腹いっぱい食べランスタート。北海道にしてはとても暑く、ラン後半いつも歩いてしまう分を最初に7.5kmほどヤッさんと、さらに追いついてきた藤井君と歩きました。何所で裏切られるかは分かりませんが、マッチレースは取りやめにしました。どんどん抜かされました。さて、走り始めようとしたエイドで、青い顔をしてもどしている人が居ました。「大丈夫ですか?」と声を掛けると、【20回目にして初めて完走でけへんかもしれん』と、話された人は第一回大会からの連続完走者で、昨日の開会式で表彰された久保選手(大阪)でした。今回の最大目標は完走し、美味しいビールを飲む事でした。(いつもはゴールしたあと内臓がダメージを受けて何も口に入らない)『一緒に走りましょう!潰れない走り方がありますから。』ヤッさんとのマッチレースは裏切り無しの中止になりました。最初は40歩走り50歩を歩くを繰り返しました。この走り方でも5km40分ちょっとです。久保選手はオエオエしながらも吐かなくなってきましたから、50歩走り50歩を歩く、60歩-50歩とペースを上げまていきました。久保選手はエイドステーションに用意されている食べ物は喉に通らないようで、まったく僕が経験した昨年の佐渡トライアスロン(ゴール5km手前で救急車にて佐渡病院行き)と同じ状態でした。久保選手はコーラーだけは飲み血糖値を上げエネルーギーを繋いでいました。『21kmのスペシャルエイドにヨモギ大福と栗羊羹を預けてありますから、それまで頑張ってください』何とかハーフまでたどり着き大福を一つずつ食べました。大福は喉の通りが良く腹持ちが良いので僕はいつも用意しています。久保選手も徐々に元気が出てきました。28kmのエイドで栗羊羹を半分ずつ食べ、60歩-50歩、80歩-50歩。続けて走りたがる久保選手を『無理しちゃダメです。あとで潰れます。』と、走りたい気持ちを抑えてこのペースを守りました。ラスト6kmくらいから、彼は又オエオエ。ペースを50歩ー50歩に戻し、ゴール2km手前からやっと普通に走りました。おかしな事に、このペースでもラスト10kmからは2・3人にぬかされたものの面白いように抜かせました。『あなたは恩人や!』『そんな事ないです。大先輩と一緒に走れるだけで栄誉です』ラスト1kmくらいから久保選手は『涙で前が見えへん』と言いながら走っています。僕も気付かれないように泣いていました。ラスト200mで同じく20年連続の山田選手(京都)に追いつき、3人でゴールテープに向かいました。ゴール手前で花束を持った山田選手のお子さん達が現れ、5人一緒にゴールしました。とても嬉しい完走でした。(13時間46分11秒)『トライアスロン』やはり、辞められません。(大会開催日:2006年8月27日)

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