真のアイアンマンを目指して〜トライアスロン18シーズン目を迎えて思うこと〜  

投稿第114号
真のアイアンマンを目指して
〜トライアスロン18シーズン目を迎えて思うこと〜
  
2008年1月11日
MIGHTYTRIATHLONCLUB所属
内藤 聡之助氏

あけましておめでとうございます。
大阪は池田市にあるアトリエ・ドゥ・キャファ主宰のメーリングリストの投稿を
きっかけに、宗政様から貴クラブHPへの投稿依頼を受けました。
トライアスロンだけにとどまらず、日々の生活のなかでスポーツを大いに楽しん
でおられます大先輩方のHPに、小生の駄文をご掲載いただくことはイササカ気
が引けますが、せっかくのご縁と割り切って投稿させていただきます。
欧米を中心に年々盛り上がりを見せている我らが憧れのIronman大会は、アジア
地区においてはさほど火がついてこないのか、ハタマタ政治力・財力で不利なの
か、長らく開催されてきたIM.Koreaが中止となり、日本や韓国、近隣アジアの選
手には非常に残念なニュースとなりました。韓国では、15-20年ほど前の日本
と同じような盛り上がりを見せ始めてきている・・・と伺っておりましたので、
ご当地では日本以上に残念であろうと思います。
小生、今年の11月で45歳になります。
競泳は中学生から初めて28歳になるまでの約16年間続け、「長いことやったなぁ」
と感じておりましたが、トライアスロンの方はそれ上まわり、今年で18シーズ
ン目を迎えることになります。結構飽きやすく、多趣味で、「極地で露天風呂
に入りながらオーロラを見たい!」「自転車で世界3周旅行をしたい!」、「
日本百名居酒屋以上に酒肴料理を極めたい!」、「世界で親友100人作りたい!」
、「そのまえに英語を話せるようになりたい!(ならねば!)」・・・と、死ぬ
までにやりたいことが他にもたくさんある自分としては、よくもまぁこんなに長
く続いたもんだとひとり感心しております。
競技キャリアはベテランの部類に入ってきてはいるものの、実力は国内ショート
では「中の中級」、ロングでは「中の上級」といったところ。元専門のスイム
は、最初の5-6年はどんなレースでもトップ集団で上がって来れましたが、い
まはバトルとパニック症候群がオソロシくて・・・というよりも、度重なる練習
ブランクですっかり「錨(いかり)」になってしまいました。カナヅチよりも重
たいです。初めの7年間は、もっぱら51.5kmとミドル・タイプ専門で、ロング、
アイアンマンといった超長距離レースは、自分向きではないと勝手に思い込んで、
ロケーション優先の宮古島大会以外は全く出場しませんでした。
そんな私に、ついに「IRONMAN」の世界に入らざるを得ない「人生を変えた一言」
を聞かされました。「51.5kmのレースや宮古島大会を何回完走しても、たとえ間
違って優勝したとしても、IRONMANを完走しない限りIRONMANにはなれないんだよ
」。忘れもしない1998年9月の佐渡大会。ITUロング世界選手権を兼ねて開催され
たこのレースで、結構満足のいく走りをし、ルク・ヴァン・リルデと一緒に写真
に納まって喜んでいたワタシは、IRONMANChampionship出場を目指して日々努力
を重ねている地元の先輩アスリートに、ついに言われてしまいました。
トライアスリートであることを少なからず自負しているものにとって「IRONMAN
になること」は最大の目標であり、D.スコットは命、S.ティンリーが師匠の自分
にとって「ナイトー君は、IRONMANではないね」ということは、イコール「トラ
イアスリートではない!」といわれたも同然で、強烈なショックを覚えました。
それから更に10年。トライアスロンがこんなに長く続いている理由のひとつは、
この競技(という表現がしっくりきません。“イベント”のほうが合うでしょう
か?)をやっている人達が、殆ど一様におおらかで、野生的でアウトドア・自然
好き、ほかの競技の愛好者たちとは一味もふた味も違う、いい意味で「クセモノ」
であるところが大きいように思います。
海外でも国内でも、互いに「トライアスリート、もしくはその関係者」という理
由だけで、トップ選手もそれ以外の選手でも、初めて会ったその日から旧知の友
のように接することができる、接してもらえる、というのがとても魅力的で不思
議です。また、「完走者は、みな勝利者である」というアイアンマン黎明期の競
技精神が、いまもって世界中でもっとも大切にされている、という事実も中年(
中〜中下級?)アスリートの自分にとっては非常に大事な要素です。この一言を
唱えて、「自分もIRONMANの一員なんだ」と自覚しただけで、いつも体が熱くな
ってきます。それらに加え、個人的には「頑張ればできるはずの(と思っている)
目標が、なかなか達成できない」こと、「年齢相応で世界レベルの目標を目指し
て頑張っている」という、ちょっとナルシスティックな感じもしますが、そんな
ところも長く続いている理由のようです。

そして第1回の長崎IRONMAN出場、完走を経てその魅力にようやく目覚め(しっ
かし暑い熱いレースでしたスねー!)、その後も宮古島、佐渡A、第4回
I.M.
Japanとキャリアを重ね、ようやく40歳頃からKona行きを目標にしてもいいかな?
と思うようになりました。ハワイ出場の気持ちは、’05年の第1回Honu大会出
場(Konaで、QueenKHighwayを使って開催)で完全に覚醒しました。
「BigIslandがワシを呼んじょるわい!」と本気で思いました。
(感じた、という方が正しいでしょうか)
しかし、なにせそれまでもそれ以降も、旅を楽しむような感覚でトライアスロン
を続けてきましたゆえ、Hawaii大会出場権獲得の目標達成は、そう簡単なもので
はありません(当たり前ですが!)。友人知人でHawaii行きを決める人達のブロ
グを開いて、どんなトレーニングをしているのかと観てみると・・・とても常人
とは思えない、驚愕にして更に腰を抜かしてしまいそうな質・量です。自分が同
じトレーニングをしたら、二日と体が持たないでしょうね。
自分も、毎日の仕事や家族との生活の中で、体調を見ながら結構頑張っているつ
もりではありますが、彼・彼女らのようなトレーニングをこなせるレベルには、
まだまだそう簡単に届きそうにありません。今更ながらに、チャンピォンシップ
に出場するアイアンマンの身体/心態(?)を作り上げるには、それ相応の努力
と時間をかけて地道に積み重ねなければならないのだと気づくとき、あらためて
身が引き締まる思いにかられます。
また、そう思うとなお更のこと、単に「速い」だけでHawaii出場権を獲得する
のではなく、それだけの努力を重ねてきたことに見合う人間的魅力を備えた選手
こそが、アイアンマンとしてそこに出ることを認められるのではないか、と思う
のです。そして、自分もいつかそういう選手になりたいなぁ、と思わずにいら
れないのです。
I.M.KOREAは今年中止、4/20のCHINAには出場申し込みをすませていますがこ
ちらも希望者はまだ少なく、開催も危ういとのこと。Ironmanは益々欧米化!?
しているようですね。まだ申し込みは済ませていませんが、今年はI.M.Japanに
出場するとしても、それ以降はいつまでも日本とその周辺のレースに固執せず、
¥と時間と体力(と、家族)の許す限り、まだ見ぬ魅力的な海外の様々なIRONMAN
の出場も検討したいと思います。今年は、そういう想いのスタートの年にしよう
と考えています。
今朝の松山市は、久しぶりに明るい空が見えます。
芦屋アスリートクラブと日本アイアンマンクラブの皆様にとって、今年が最高に
いい1年であり、これからも益々発展されることを祈っております。
今年もよろしくお願いいたします。

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