第559号「チャレンジ富士五湖/ウルトラマラソン71キロ」随想!


第559号
「チャレンジ富士五湖/ウルトラマラソン71キロ」随想!
2016年5月3日
AAC会員
杉本 信芳氏

1:はじめに
3~4年前50キロを完走したころからなんとなく次は70キロに参加してみたいなと漠然と
思っていました。そして今回4月24日。初挑戦の71キロ。初体験には何事も期待と不安
が入り混じります。でも「行けるとこまで行ったらあとは救急車のお世話に」と決めたら68
歳の気持ちは軽くなりました。
夜行バスで前日早朝河口湖に到着。安上がりだから夜行バスにしたのではなく理由が
ありました。まず、睡眠不足にして前の晩民宿でゆっくり眠ること。そして便秘気味にな
るので、迫力ある富士山を眺めながら前日湖畔をジョギングして出してしまうこと。
これらはうまくいきました。

2:コースを走る
7時スタートです。天候はどんよりの曇り。途中少し晴れ間がありました。富士山は一日
中見えません。最初の10キロで250メートルのダウンとアップ。気になっていたここの
関門を通過できたのであとは焦らずマイペース。いよいよ湖のほとりの道です。これか
らは整備された歩道が7割、白線のみの歩道が3割の印象でした。信号待ちもあります。
しかし私の力量では時間を争わないので全く気になりません。逆に信号待ちでほっと一
息できます。

枝垂桜、芝桜のピンクと白、コバノミツバツツジの紫、真赤な桃の花?などまさに花の
季節です。湖水に浮かんだ釣り座や船には釣り人が沢山います。でも、釣り上げた人は
見ませんでした。なかなか釣れないようです。オーム真理教で有名になった上九一色
村のバス停を通過、コースの両側に広がる樹海は松本清張の「黒い樹海」を思い出さ
せます。河口湖、西湖、精進湖は富士噴火の時の堰止湖で火山特有の岩石が醸す景
観はこのコースを走るランナーの興味をひきつけ飽きさせません。

関門43キロあたりで太腿に少し違和感。でも時間は十分なので何とか行けそう。ところ
が太腿は次第に上がらなくなってくる。コース上では止まらない、歩かないできたがも
う限界。屈伸したり少し歩いたり。地獄とは言わないまでも鈍いが厳しい痛みが太腿に
くる。横を走っているランナーからの声掛け、エイドや観客の励まし、湖の景色に気持ち
は救われる。

残り5キロの関門で余裕は1時間に減る。やっと残りが見えたと思ったらそれは甘い。
残り4キロは直線の緩やかな登り。「ここは走るコースではなく、歩くコースです。」と早
足で去って行く人がいた。私は少し走ってみたが早足で歩く人に追いつけない。
それなら無理をせずと私も歩いた。
そしてゴール。残り時間は5分。制限時間11時間をいっぱいに使って、楽しく、苦しく複
雑な気持ちです。全くの別世界での経験で充実感が溢れます。テープをきったら溢れる
ものがドットきました。でも私はそれを止めることはしませんでした。恥ずかしくない、
貴重な物に思えました。

3:おわりに
更衣室にやっと戻りましたが着替えはできません。なにせ体が動かない。やっと上着を
着て帰りの夜行バスへ。感じたことがいくつかありました。
まず、運営が完璧です。エイドの明るい雰囲気、品揃え。珍しかったのでおかゆ、つくり
たてのおにぎり、有名な吉田うどんなど頂きました。また、パンフレットにはさまざまなデ
ータが紹介されていました。
次に同じランナーからの声掛け、励ましも沢山頂きました。特に私は同窓会でも老けて
いますので75歳位に見られ、爺様の頑張りに応援を頂いたのかなと思います。この応
援を受けて気合いが入ります。
それからやはり景色。どの大会にも固有の雰囲気、景色はあります。今回は曇りで富
士山は眺められませんでした。それでも富士山の北側独特の景観を堪能しました。
最後にこれは色々な大会でいつも思うことです。118キロ、100キロの人とも並走します。
「きついことをやる変わった人達が世の中には沢山いる。」
以上思いつくままに記しました。
(大会開催日:2016・4・24)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール

このサイトは reCAPTCHA によって保護されています。 プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。