
第624号
富士山は高くてそして遠くて暑かった!
2017年8月13日
AAC会員
谷口 幹雄氏
開催日8月4日 「第15回富士山頂往復マラニック」(通称「ゼロ富士」)に参加して
きました。この大会はこだわりが高く、受付開始は2月23日(語呂合わせフジサン)で
参加人数枠223名の先着順、参加会費3776(富士山の標高)円(富士山入山料含む)
とユニークです。
●コースの紹介と準備
田子の浦の海抜0mから富士山頂までの往復115キロを(その内ロードは100キロ)24
時間内に走破するコースです。公設エイドは片道33キロ地点に1回と復路の同じ地点
にあるだけで後はコンビニや自販機を利用していく大会です。 マラニックといえど例
年完走率が半分と決して楽な大会では無いという情報より、ロング練習として六甲全
山縦走を5月からナイトトレイルを含めて7回やりました。
また、富士山の天候が悪い時は雪も有ったので、天候不順が続いている昨今どんな
天気になるかも分からないので準備は怠らないようにと、真夏から真冬へとの防寒暴
雨対策もしっかりと準備いたしました。
私はmont-bellベースで揃えました。雨合羽はトレントフライヤージャケット、下はレイ
ントレッカー、ダウンはスペリオダウン ラウンドネックジャケット、下着もmont-bellと
揃え、上はファイントラックのスキンメッシュ、inov-8のゲーター、靴下はグレッグソッ
クス。シューズは長距離のランにも対応できるクッション性の高いモントレイルのバハ
ダを履きました。
●目標
今回の目標は完走は無論!オプションのお鉢巡りをしてきて砂走を楽しむ事です。
●台風と天候
いつも大会の前は天気予報を見ては一喜一憂しているのですが、今回は長寿命台
風5号にはやきもきさせられました。 その心配していた台風も西側にズレて一安心。
ただ、天気予報では曇りの予報なので 御来光は諦めていましたが、段々と雲は無く
なり雲海が眼下に少し広がるなかで綺麗に見ることが出来たのはラッキーでした。
●レースの詳細
田子の浦の砂を富士山頂に撒くという決まりがあったので受付後に海岸にて採取。
スタートは金曜日の夕方18:00から50人ずつ5分毎のウェーブスタート。スタート前の開
会式で恒例となっている全員で日本伝統曲の「富士の山」を熱唱し終えたところ、今
まで姿を隠していた富士山の頭が雲の上に現し皆さんが歓喜の声で会場も更に盛り
上がりました。
AACからの参加は小澄さん、樋上さんと3人で同時にスタートしました。5キロほど走
ったところで私の大失敗が発覚!スタート前の荷物預け時に私の財布も一緒に預け
ていたのです。流石に1文無しでは無理なので小澄さんにお借りして事なきを得ずに
すみました。同じクラブ員が参加してくれてたことに本当に助かりました。
スタートしてしばらくは平たんが続くので信号待ちを含めキロ6:30くらいのペースで走
りました。
夕焼けと富士山の山小屋の明かりを見ながら快調に進み18キロ地点にあるマックス
バリューで晩御飯と腹ごしらえで30分くらい休憩。再スタートして約9%の勾配が延々と
続く中、しかも小澄さんに付いて行こうと頑張ってたのですが、ジリジリっと離されて
遂には小澄さんの尾灯が見えなくなりました。それからが大変でした。
序盤はそれほどキツくない勾配ですが夜といえど気温は市街地は25℃。1000m地点
で19℃。湿度が高くて滝汗で全身びしょ濡れ状態になりました。ペースはキロ8分台で
行くにもだんだんとタイムが落ちてきて、更に脱水症状から眠気が襲ってくるではない
ですか、貴重な水を顔に掛けて眠気覚ましをする程になり焦りました。しかも小澄さん
から、富士山スカイラインの上りで頑張り過ぎると五合目からの登山でキツくなるとい
うアドバイスからジョグ状態からパワーウォークに切り替え!
予定では五合目に午前1:00到着でしたが、新五合目まで12.7km地点の料金所跡で
午前0時前にようやく通過。とても無理な事は計算するまでもありませんでした。
その富士山スカイラインは単調に続く上り坂で、距離の標識が100m毎と1キロ毎の大
きい看板が有るので、単調の中の暗闇のなかの目印を楽しみにするくらいしかありま
せんでした。
眠気と闘いながらランナーを抜いていく毎に声を掛けていきました。その中でスカイラ
インの残り10キロ手前で声を掛けた女性と意気投合して話しが盛り上がり12分台ま
で落ちていたペースも11分を切るペースまで回復して元気復活!歩いたお陰で、びし
ょ濡れだったパンツのまま山頂を目指すのは体温低下の要因になるなと心配してた
のですが五合目に着く頃には乾いていてラッキーでした。
新五合目には午前2:20着と大幅に予定を越えてしまいましたが、この時間でもお鉢巡
りも出来て完走は充分出来るとのことだったので、気を取り直してTシャツに着替えア
ームカバーと手袋を着けていざ頂上へ!
2:46 新六合目の「宝永山荘」(標高2493m)の自販機でまだ安価な飲み物を買おうにも
電源が入ってない!
3:14 新七合目(標高2780m)で1本500円のコカコーラと水のペットボトルを購入!
3:42 元祖七合目(標高3010m)
4:04 八合目(標高3250m)
4:23 九合目(標高3460m)だんだんと空が白々となってきました
4:43 九合五勺(標高3590m) 日の出時間が4:45なので山頂では見えないと断念!
5:02 山頂の鳥居通過してご来光を拝みました
5:18 最高峰の剣ヶ峰に到着
5:50 お鉢巡りをして、ゲーターを装着して下山開始!ゲーターのお陰で砂走も快走!
7:30 新五合目に到着
後は田子の浦に帰るだけと新五合目から眼下に広がる景色を眺めながら15分ほど
休息 している時に田子の浦の砂を頂上に撒くことを忘れていた事を気づき五合目で
散布(笑)。 復路はずっと下りなので足を上げていれば前に進むと快調に下って行き
ましたが、単調な風景に飽き飽きしました。
それでも17km先の公設エイドを楽しみに降りていき、その公設エイドで時間は午前
9:40この時点で残り33キロを20時間切りが出来ると皮算用!前祝いでビールをマイ
カップに入れていただきガソリン注入して元気よく出発!しかしゼロ富士は甘くはな
かったです。だんだんと気温が上がってきて市街地に入るや否やペースダウン!
コンビニはまだかまだかとコンビニ巡りをするくらいになりました。
残り15km地点での浅間大社でアイスが振る舞われるとのことで楽しみに行くにも早す
ぎてまだ用意できていないとの情報をもらい意気消沈。そこに加えて102kmで時計の
電池も切れて、道も少し間違えるなどしてそんなこんなんで気が付くと20時間切りは
不可能に!そうなると楽しみはゴール後のビールのみとなりました。
本大会はゴール後にビールが用意されているのですが、あっても1本だけだろうから
それだけでは少ないと自己調達するしかないとスタート前から思っていました。事前に
チェックしていたゴールから一番近いコンビニは3km!残り5kmで追いついた男性と一
緒にコンビニに立ち寄り、そのまま持って走ると温くなることは目に見えているので保
冷用とアイシング用にも出来ると袋入りのロックアイスを購入。日差しのきつい中を重
たい手土産を片手にお互い早くゴールしたいと声を掛けあいながら一緒にゴールをし
ました。残念ながら富士山は雲に隠れて見えなかったですが、富士山をバックに海を
見ながら気持ちよい浜風を浴びながらのよく冷えたビールは格別でした!
●結果集計
タイムは20時間25分でした。公設エイドから残り33キロを4時間50分とこの暑さはハン
パでなかったです。使ったお金約3,400円
当日参加者230人 完走者138人(完走率60%) 時間外完走者6人
●ゴール後
ゴール後は小澄さんが一時間近く待ってくれていた中で、小澄さんを差し押いて無料
マッサージを受けてしまいすみませんでした。樋上さんには申し訳なかったですが、
事前に打ち合わせしていたスーパー銭湯に行っ て待つことにしました。
当初の予定ではゴール後は近くで宿泊する予定でしたが、土曜の夜で世界遺産の富
士山、夏休みということで宿泊が3〜4万円のところしかなく夜行バスで帰ることにな
りました。 その後樋上さんとスーパー銭湯で合流して、夜行バスの時間まで近くの居
酒屋で打ち上げしたのですが、最後の最後にハプニング!私がスーパー銭湯に携帯
を忘れるという失態を!無事に携帯が預かれていたので笑い話に終わりました。
その後ほろ酔い気分で乗車。梅田に予定通り6時半に着いてこの富士山頂往復マラ
ニックは終了しました♪
来年は先着順から抽選になるかもということですが、日本一の富士山を楽しみにエン
トリーを検討してみませんか!
(大会開催日:2017・8・4~5)