第620号 全日本トライアスロン皆生大会レースレポート!


第620号
全日本トライアスロン皆生大会レースレポート!
2017年7月27日
JIC会員
小松 亮氏

140KMで獲得標高1800Mのバイク、35度を越えることもある灼熱地獄でのフルマラソン、
7月16日に鳥取県皆生で行われるレースはKona前の絶好の腕試しの地である。約900
名が出場する大会なので他のロングの大会の順位を考慮すると、20位前後を目指す
必要がある。ここまでの練習量は昨年と比較して2割ほど少ない、少ない練習で、如何
に高いレベルの結果を残すか。全ての選手が目指す道である。会社の代表になって
結果が良すぎても練習ばかりしていていると思われるし、結果が悪いのも自分が許せ
ないし、大人の匙加減が必要である。
7月10日までしっかり練習をこなし、14日金曜日に現地入り。ウエットスーツを着て今年
初めて海で泳ぐ。土曜日朝には大山寺まで700Mのヒルクライムを行う。体調は万全だ。

皆生は日本のトライアスロン発祥の地。今年で37回目を迎える、本土で行われる唯一
のロングトライアスロンレースである。開会式のときに、「本土のロングトライアスロン
を継続させるために、地元の方の一般の生活にレースを組み込んだ。トライアスリート
は、地元の方からレースをやらせてもらっているという気持ちで臨んで欲しい」旨のこと
を言われた。
言われれば、そのとおりであり、一般の生活者にとり14時間半ものあいだ不便を強いら
れる、それでも地元の方の理解があるからレースが開催できるということであろう。
その結果、基本交通規制無し、バイクはトップ選手通過後1時間までは、警察による誘
導があるがその時間以降は、一時停止、信号などの交通法規遵守、ランも全て歩道を
走り(歩道橋も3回渡る)、当然信号では止まるというレース。参加してみて、なるほど、
このような苦労を重ねてようやくロングのレースが開催されるのだ、Ironmanのように完
全に封鎖された世界でのレースに慣れてしまった私にとって、地元の方と共に作ってい
くイベントのすばらしさを再認識させる結果となった。

日曜日の天候は灼熱地獄になることがわかっていたので、レースの作戦はただ一つ、
8割程度の力でセーブし最後のランまで出し切ること、目標はスイム3KM 50分、バイク
140KM 4時間半、ラン42KM 3時間50分、トランジション5分の合計9時間15分。

Swimは海上でのフローティングの一斉スタート。ウエットスーツに締め付けられて呼吸
が苦しくならないよう、しっかりアップを行う。水温が高くウエットスーツを着て泳ぐに
は危険かと思えるが、それ以外はバトル、潮、波もなく、予定通り8割程度にセーブし
陸に上がる。

Bikeスタート、前半30KMはほぼフラット、その後は果てしなくアップダウンの繰り返し。
20分毎に補給食をとり、10KM毎にエイドステーションで水分補給を行う。パワーメータ
ーを持っていないので感覚的に8割の力でこぐ。前半は曇り空、山の中は日陰が多か
ったのでダメージは比較的少ない。ただ、後半は雲も抜け暑い、交通規制がないので
下りも対向車に注意する。まぁ、普段の練習と全く変わらない。レースに参加できること
に感謝するのみ。100KM地点あたりで沿道で応援してくださるかたより、現在23位と教
えられる。前に数名いるのがわかっていたから、バイクで20位以内になればいいとじわ
じわ差を詰めていく。終わってみれば手元の時計で平均速度30.7KMのかなりのゆった
りペース、脚へのダメージは全くなく19位でランのトランジションへ。

バイク乗車時は風をきっていたため、それほど暑いとは感じなかったが、ランに入ると
一気に熱を感じる。体はまだ元気だが、天気予報では屋外でのスポーツはやめましょ
うと勧告される状況でフルマラソンを走ることが出来るのか未知数。我慢大会か? 
根性だけで乗り切れるのか?  とにかく確実に走ることが出来る8割程度の力のキロ5分
のペースでスタート。暑いがペース的には問題なし。最初の5KMほどは市街地を走るの
でよく信号で止まる。前の人に追いついたり、後ろから追いつかれたり、レースで信号
待ちをするのは始めての経験なので、信号待ちのたびにストレスを感じた。
ただ、たとえ信号待ちをしても速い人は、速い。結局は遅い人のほうが信号待ちの回数
が多くなるので、このレースは速い人の方が結局有利だなとくだらないことを考える余
裕もある。2Kmごとにあるエイドステーションにはフルーツ、おにぎり、氷、コーラ、ス
ポーツドリンク、お茶と何でもある。エイドのたびに氷水を頭にかけ、水分をたっぷり取
る。折り返してきたトップの選手との差は約5KM、思ったより差がついていない。30KM
地点までは走るスピードはキロ5分12秒程度、余裕は十分あると思われたが、水分取
りすぎにより腹痛と吐き気、また眩暈もしてきた。17位くらいを走っていたと思うのだ
が、そこからずるずるペースダウン、どんどん抜かれてしまう。なんとか歩くことなしに
ゴール。

皆生の暑さはKonaに匹敵すると思うが、今までKonaのバイクパートから暑さで潰れて
いる私にとって、ラン30Kmまでペースを保てたのは大きな進化。ただ30KMまでがんば
ったからよしとするか、という精神面での弱さもあり、大幅なペースダウンの半分は気
持ちが原因でもある。Konaでは絶対にこんなこと出来ない。
結果は年代別2位のおまけ付。
普段の8割の練習量でもこの結果がでたのは自信になる。Konaまであと2ヶ月、8月後
半より妻が産休から職場に復帰し、これまで以上にトレーニング時間の制約が出てく
る。これも新たなチャレンジでワクワクする。とにかく結果を出さなきゃ!
(大会開催日:2017・7・16)

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