第655号   おもろい大会浜風カヌーアスロン! ~その魅力を再発見しました~


第655号
おもろい大会 浜風カヌーアスロン!
~その魅力を再発見しました~
2018年5月30日
AAC会員
熊谷 憲氏

カヌーアスロンに参加して(ハマって)7年目になりますが、今回は私にとって初めて
の雨レースになりました。これまでは初夏を感じさせるかんかん照りの中のレースし
か経験がなかったので、雨のカヌーアスロンはどんな展開になるのか想像がつかず、
わくわくした気持ちでスタートラインにたちました。実際、雨や風の強さが目まぐるし
く変わる天候の中、どこかアドベンチャーレースのようでカヌーアスロンの魅力をい
ろいろと再確認しました。特にロングの部は距離が長いだけに、カヌーアスロンの
醍醐味が詰まっていると思いました。宗政AAC名誉会長が、より多くの方々の参加
を呼びかけるのもよく分かります。

ロングの部は第1ランが6㎞あり、その後のカヌー3㎞と第2ラン(6㎞)のことを考
えると、最初のランを無理して突っ込んで走るわけにはいかず、後々に余力を残すた
めにも、私はマイペースで走ることを大いに心掛けました。今回、私は1㎞3分50秒
ペースを設定していましたが、雨風でペースがつかみづらく、とてつもなく速い高倉氏
の激走で、トップ選手の背中が全く見えなくなり少々焦りました。しかし、ロングの部
は先が長いので無理せず今のペースだけは落とさないでおこうと自分に言い聞かせ
て走ると、第1ランは設定タイムより14秒短く、また無理なく走ることができました。
この14秒は結果的には大きな意味を持つのですが、この時は順位より自分のペー
スを守ることだけしか頭にありませんでした。

次のカヌー3㎞は昨年並みのタイムを設定していましたが、なんと27分10秒で昨年
と同タイム。成長もせず、衰えもせず、驚きました。
カヌーアスロンのカヌーで何よりも一番大切なことは、ブレーキをかけずに真っすぐ
進むことだと思っています。そのために私はいつも遠くを見ています。一般的に川と
違ってこの海は、水面上に岩がなく岸が遠いので、自分の位置を見失いやすいです。
私は、手前のブイをターンすると、反対側のブイとその奥の建物をずっと見ています。
ただ、リバーカヤックはシーカヤックと違って、川の流れの中を自在に動くための構
造なので、本当によく曲がりやすいです。曲がるためのフネでもあるので、お手本と
なる漕ぎ方よりも、まっすぐ進むことを最優先に考えて、私はいろいろな漕ぎ方をし
ています。

本来なら肘を曲げずに伸ばし、パドルを立て腰に引き寄せる漕ぎが一番良いのは
分かりますが、海なので波やうねりや風があります。私は、海水や海面上の変化に
合わせた自由な漕ぎをしています。具体的には、カヌーの近くを漕いだり、遠くを漕
いだり、斜めに漕いだり、パドルを寝かせて漕いだりしています。
また、追い風の時は上半身を前傾気味で漕ぎ、向かい風で波がぶつかるときや腹
筋が疲れ気味になったときは、重心をずらして後傾気味で漕いだりします。腰の入
った良い漕ぎは、4回に1回ぐらいがいいところかなと思います。とにかく、第2ラン
に備えて身体の疲れたところを休ませながら漕いでいましたが、今後は1㎞9分を
切るパドリングが必要になりそうです。なぜなら、得意のはずのカヌーでしたが、序
盤はトップの背中が遠い状態が続き、高倉氏を追い越せたのは、カヌーを漕ぎ始め
て1㎞を過ぎてからです。栗田氏との差も思ったほど広げられず、みんなのカヌーの
腕の向上に感心させられました。この大会で面白いのは、出場回数を重ねるごとに
参加者のカヌーが上手くなっていることです。今回、海が荒れると自分に有利かと期
待しましたが、これもまたおもしろいもので、悪天候の割には波やうねりも穏やかで、
そうそう都合よくはいかないものです。

カヌーが終わった時はトップに立つことができました。去年のように、この後、抜かさ
れないためにも、第2ランの6㎞は1㎞4分のペースを設定していました。走り始めは、
太ももの内側が痺れていて、体幹の弱さを痛感しつつ、ペースを意識して上げていく
と、涼しさも手伝い身体が徐々に動き出しました。2番手の栗田氏との差は変わらず、
3番手の高倉氏が第1ランと同じハイスピードで迫ってくる様子が、折り返しのたびに
確認できました。ここでも焦らずに余力を残して自分のペースで走り、残り1周(2㎞)
で2番手に上がってくる高倉氏に備えようと考えました。そして、いざペースアップし
て逃げ切りを盤石にする時に、1ヵ月前に肉離れを起こしたふくらはぎが悲鳴を上げ
ました。スパートどころか、我慢我慢でペースを落とさないことだけを意識して走り、
何とかトップで逃げ切ることができました。

タイムは第2ランも設定より8秒短く、トータル22秒早くゴールできたので、1時間
13分台の記録を残せたことも大満足です。ただ、もし設定タイム通りなら、高倉氏に
1秒逆転されていたことになります。ロングの部なのに、表彰台の3人の差は、一番
ショートが接戦でした。

レベルが年々高くなるので、来年は1時間12分台を目指さないと、表彰台に上がれ
なさそうなので、限られた時間を効率よくトレーニングして、生活改善を図りたいと思
っています。今から来年のカヌーアスロンが楽しみですが、課題も山積みなので、一
番はケガをしないように弱い股関節を体幹トレーニングで鍛え、5㎞17分台のスピー
ドと、10㎞36分台の持久力をこの冬場に達成することが目標です。

ところで今回は、カヌー仲間で古くからの友人2人がミドルの部でカヌーアスロンに初
参戦してくれました。いきなり雨中のカヌーアスロンになりましたが、アウトドアスポ
ーツに慣れた二人なので、来年も参加したいと語ってくれています。同じカヌー仲間で、
カヌーアスロン常連の大塚氏とともに、次回に向けて合同トレーニングができたらい
いなと考えています。

レース後は昼食で、いつも美味しいお弁当とお茶をいただいていますが、参加者全
員でいただくこの昼食がうれしいです。富士登山競走はレース後におにぎりを配って
くれますが、みんなでレースを振り返り、語り合いながら食事ができる大会は珍しい
と思います。そして、昼食後の表彰式では、成績上位者だけでなく、最高齢者賞や
最年少者賞、遠来賞やおしどり賞、そしてカヌー轟沈賞があって、おおいに式を盛り
上げてくれます。私の妻は応援するのは楽しくても、参加するのは嫌みたいなので、
いずれ我が娘を参加させて最年少者賞をねらってもらいたいと画策しています。

そして、大会最後のクライマックスが、参加者が持ち寄った未使用品を奪い合うジャ
ンケン大会。みんなの気合の入り方と盛り上がりは最高潮で、あれほどの真剣な大
人のジャンケンに出会うことは他では難しいと思います。そこかしこに、獲得した商
品を仲間で見せ合う品評会が起こり、とても楽しい時間です。

今回唯一残念なことは、悪天候のためにアッシャーバンドの演奏を聴けなかったこと
です。それほどの悪天候にもかかわらず、大会自体は中止にならず、多くのボランテ
ィアスタッフの方々のサポートによって運営され、支えられた大会であることを痛感し
ました。より一層、感謝の気持ちでいっぱいになりました。本当にいつもいつも家族と
もどもありがとうございます。
(大会開催日:2018・5・13)

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