
第31号-9
「仏の里くにさき・とみくじマラソン」の紹介!
2012年11月19日
AAC会員
鎌苅滝生氏
11月11日に参加した掲題マラソンの紹介をします。国東(くにさき)市は、人口3万人
強で、大分県の国東半島のほぼ東半分を市域としている。弥生時代の遺跡も多く、古
代から栄えた所で、神道や古い土着信仰と仏教が融合した山岳仏教が発展した地で、
由緒ある神社・仏閣が多くある。
大会は今回が23回目で、フル・ハーフ・10k・2k等の種目で、フルは4回目の実施で
ある。かつてはランニング100選にも選ばれたことがあり、地元では人気の高い大会
で、リピーターが多いのが特徴とのこと。最近のランニング100選は、都市型マラソン
といわれる参加人数の多い大会が選出される傾向にあるが、これは単なる人気投票
であり、客観的な基準や尺度での評価と関係のないものであり、100選に選ばれてい
るからといって必ずしも「良い大会」であるとは限らないことは当然である。この大会の
ようにローカル色が強く、比較的小規模な大会は、もう100選に入ることはないのであ
ろう。(因みにフルのエントリー数は700人半ば)
「とみくじ」マラソンという名称の由来は、コース途上に「富来(とみく)」という地名の所
があり、その「路」を走るからとのこと。これに因んで参加賞の一部に富来神社で当選
祈願をした宝くじが含まれている(参加賞は、他にスポーツタオルと焼酎200ml瓶)。
フルの制限時間は6時間で、参加料は5000円。コースは、国東陸上競技場をスター
ト・ゴールとするもので、スタート直後はほぼ平坦な海岸沿いを往復し、10k位から内
陸部に入り時計回りと反対の周回コースとなる。国東半島は、元々平野の少ないとこ
ろで中盤はアップ・ダウンが大きくなるが、特に15k以降は急坂で150mほど上り、1
00mほど下る、19k地点から再び上りになり約2kにわたり続き、このレースの最高
高度(約180m)に達する。その後は小さな上り・下りが何度かあるが、30k辺りまで
は概ね下り基調となる。35k以降はフラットなコースで、41k以降ゴールまでが緩や
かな上り。15k以降は山の中に入って行くという感じで、かなり厳しくハードなコース
である。
当日は、九州各地は大荒れの天候で、当地も激しく冷たい雨と強い風が吹き荒れて、
まさに暴風雨の中でのスタートとなったが、特に10kまでは海岸沿いということもあり
風が強く、雨量も相当なもので、なお且つ道路の舗装状況も悪い個所も多くあり、ま
るで水溜りの中を走っているようであった。コース上の距離表示板(距離表示は1kご
と)も強風で倒れていたものが半分位あったと思うが、中盤以降は雨も風も弱まり、3
0k以降は天気予報通り雨も上がり、風も弱まり、気温も上昇した。
今回のレースで特徴的なことは、30k過ぎから(特に35k以降)歩いている人が多く
見受けられたことである。参加人数の割にはその比率はかなりなものと思われるが、
原因はふたつ考えられる。ひとつは、中盤の激しいアップ・ダウンで足を使い、スタミナ
を消耗したため、終盤にその影響がでたこと。ふたつ目は水分不足である。スタート
前から冷たくて激しい雨でかなり寒くて、前半のエイドをパスした人がたくさんいたが、
終盤になって雨があがり、風も弱まり、気温が上がってきたが湿度は高かったこと、
加えてカッパ着用で体温の放出が妨げられたことにより、発汗量が増えたこと等によ
る水分不足である。
さて、この大会の評価であるが、私個人としては、合格としたい。会場までのアクセス
の問題はあるが、過去に指摘された問題点(シャトルバス運行の不備や仮設トイレの
不足等)は改善されており、運営上の課題はあまり見受けられないと思われるが、今
後求められるのは、雨対策である。更衣場所として仮設テントが準備されていたが、
床に敷かれたブルーシートに水が溜まっており、実際には使えなかった。23回目の
開催で、初めての雨となったとのことであるが、主催者にとっては想定外の雨量であ
ったものと推察する。体育館は小さくて、受付や記録賞発行、荷物預かりに使用しお
り、更衣場所としてのキャパはあまりなかったが、この体育館を含め全体の施設の使
用方法を検討する必要があろう。来年は、公認コースの大会として開催したいとのこ
とでもあり、主催者により良い大会への工夫を要望したい。
(大会開催日:2012・11・11)