第29号-5「熊本城マラソン」のご紹介!

第26号-5
「熊本城マラソン」のご紹介!

2012年3月16日
AAC会員
鎌苅滝生氏

初参加マラソンシリーズその5です。2月19日開催の熊本城マラソンの大会概要を
以下の通り紹介します。熊本市は、加藤清正が築城した日本三名城の一つ熊本城
で有名である。江戸時代は細川氏の城下町として栄え、現在は人口73万人余で
九州では福岡・北九州に次いで三番目の都市である。今年4月1日に政令指定都
市に移行する記念としてこの「熊本城マラソン」が開催されることになった。

この大会は、東京・大阪・神戸マラソン等と同じく「都市型マラソン」と銘打って開催
されたもので、開催種目はフルマラソン(定員9000人)、4キロ(定員1000人)、
そして実業団・学生エリートランナーを対象とした30キロ(定員150人)である。
30キロは「金栗記念熊日30キロロードレース」としては第56回目である。
フルマラソンの参加費は、他の都市型マラソン同様の1万円で、当日受付はなく、
金・土曜日のみの受付で、これまた都市型マラソンの典型。

フルのコースは、熊本城の東側の市の中心部をスタートし、市内を周回し城内二の
丸をゴールとする公認コースである。高低差はほとんどなく、城内に入って最後の
2キロ弱だけ昇りになる。ただし、折返しが3ヶ所ある上、90℃曲がるコーナーが2
0数ヶ所もあり、スピードのあるランナーにとっては走りやすいコースとは言えない。
制限時間は7時間(交通規制解除は6時間)で、出走者8962人、完走者8342人
で、完走率は93%とのこと。参加者の8割が熊本県内からで、その内3分の2が
熊本市民の出場で熊本色の強い大会である。沿道の応援は非常に熱心で、これ
が肥の国熊本の人たちなのかと熱烈な声援に圧倒されることもしばしばあった。
「芦屋浜頑張れ」、「芦屋行け、行け」等々、幾度も声を掛けられました。スタートか
らゴールまで途切れることのない応援は、15万人にも達したとのこと。

すばらしい応援に比べて大会の運営は、初めての開催と言うことを割り引いても、
お粗末で次のような問題点が目立つものであった。
*パンフレットの会場周辺地図
地図は北が上になっていず、非常に見辛いこと。地元の人にとっては何の問題
もないことかも知れないが、県外の地理不案内者への配慮が欠けている。

*手荷物預かり所の位置
手荷物預かり所の出入口が極端に狭く、出入りするランナーで大渋滞となり、預
入時間に間に合わなかった人が多数いたとのこと。重い荷物を持って駐車場の
自分の車までもどった人もいたようである。参加人数を勘案して預かり所の設置
場所を決めていないことに問題がある。

*更衣室
男子・女子更衣室はそれぞれ仮設テントが1棟しかなく、参加人数に全く対応し
ていない。1年中で最も寒い時期に開催する大会にもかかわらず、1000人程度
の大会規模並の施設で、参加者への思いやり・気配りに欠けていると言わざるを
得ない。特にゴール後の汗のかいた身体で5~6℃しかない屋外で着替えざるを
得ない圧倒的多数の人々の存在を、大会関係者はどう思ったのであろうか。
また、雨が降った場合はどうするのであろう。

*仮設トイレの数
仮設テント、集合場所、スタート場所いずれの周辺においても、仮設トイレの不足
が目立った。特にスタート地点で寒中1時間以上待たされるので、トイレも近くな
るのは当然であろう。トイレ待ちでスタートに間に合わなかった人もかなり出たよ
うである。さらに、コース途中のトイレの設置数も少なく、遅いランナーの中には、
トイレ待ちの間に関門に引っかかったと言う話もある。

*ゴール後の給食
ゴール後にぜんざいが供されたが、その量の少なさには全くあきれ果てた。長い
列で待たされたあげく、渡されたプラスティック容器の底に1・2センチほどの量し
か入っておらず、人を小ばかにしたような給食であった。ゴール後ぜんざいのふ
るまいは、福知山や加古川でもあるが、その量に比べるとせいぜい3分の1程度
で、それでも遅いランナーには行き渡らなかったとのことで、参加者への心配りが
欠如している。

*貧弱な参加賞
Tシャツと完走者へのメダル・小さなスポーツタオルで1万円の参加料からすると、
前述のゴール後の給食も含め、「ぼったくり」の感が否めないと思うのは私だけで
あろうか。

*熊本城から熊本駅までのアクセス
市電とバスは午後3時30分まで熊本駅に向かう路線がストップしており、タクシー
を利用せざるを得なかった。車で参加している地元の人には問題ないが、県外か
らの鉄道利用者のために有料でも良いのでシャトルバスを手配すべきである。
ここでも、参加者への配慮が見られない。

以上多くの改善すべき問題点のある大会で、現状のままではお勧めできる大会と
は言えない。しかし、他の同規模程度の大会を参考にすれば、いずれも容易に解
決できることであり、来年以降も開催するとのことでもあるので大会関係者の奮起
を望みたい。
(大会開催日:2012・2・19)

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